0Auftakt
ここがどこか分からない。
いつからか、私はこれになっていた。
身体の感覚はない。思考が脳という器から外れ、漂っているような感覚。
視覚もない。でも、風景は見える。そういう不思議な感覚だった。
今、私はとりあえずここに居た。周りには私のような人が沢山いる。その人達は、立ち話が八割。ほとんどがチームを作るために奮闘していた。
私は一人だった。誰も、私のような人に話しかけなかった。
久しぶりだった。かなり居なくなった。そのお陰で、私は知り合いが居なかった。
「このまま、ソロかな。」
そう言って、受付に行こうと立ち上がった。今日が最終日だから、そろそろ行かないと出場出来ない。
「貴方ソロなの?」
話しかけられた。その子は、眼鏡をかけた優等生そうな人だった。実際に見えた訳じゃないけど、多分そうだ。
「そうだけど、何?」
「貴方、私のチームに入りませんか?」
まさかの誘いだった。
「なぜ一人だけ誘うのか、聴いてもいい?」
「いいですよ。私達は今年ゲームに参加します。あと一人で7人。ちょうど良かったので。」
正直だな。
「…いいよ。入っても。」
「ありがとうございます!では早速行きましょう!」
その女の子は私の手を掴み強引に引っ張った。そういう感じがした。手が痛かった。でもその女の子はそんなことを気にせず、とても嬉しそうだった。
数分とせずに他の五人の所に着いた。
「一人連れてきたよー!」
「ナイスー!」
そうして彼女達が話し出す。その話を聞くに、どうやら私に話しかけてきた眼鏡の子は、ミレイというようだ。漢字は分からない。
「それで貴方、自己紹介的な?」
しろと言うことだろう。
「シアと言います。適当に呼んで。」
そうして手短に終わらそうとした。すると、彼女達がもっとと言ってうるさくしたので、仕方なく続ける。
「手持ちは…ここではあまり言いたくない。弾は、かなりある方だと思う。数えたことがない。」
「そうじゃない!もっとこう…違うの。」
「まぁやってけばわかってくるよ。人のことは。」
「そうだね。」
彼女達の中で話が進んでいく。私は適当にタイミングを見て、早く受付行かない?と声をかけそこに向かった。
受付はすんなり終わった。久しぶりだったから色々手こずるかと思ったが、そんなことはなかった。
そうして私は、明日始まる予選に備え、解散した。
私だけ自己紹介して少し不平等さを感じたが、試合が始まったらどこかで集合しようと言われた。
まぁいい。チーム戦は久しぶりらしい。
そういえば、フィールドの形状も忘れたな…




