第17話
気づけば車の中にいた。その少し大きい振動に目覚め悪く起きた私は、その重い瞼を無理矢理こじ開けた。
窓から見えたのはここに来た時に散々と見た海岸線が見えていた。視界が全体的に暗かった。それが空に雲がかかっているからと分かったのと同時に先ほどから感じていた肌寒さの理由もわかった。
–––––ん?
薄着といへあの服装なら寒くはないはずだ。それにここの季節は夏。まず寒いということにならないはず。ならばこの寒さは?
重い瞼を無理矢理持ち上げ自分の体を見た。ジャケットが羽織らせてあり、その下がどおなっているのかわからなかった。私はゆっくりそれを持ちあげて自分の侵されている状況を理解した。何も身につけていなかった。ジャケットの下は見慣れた小さな膨らみが起伏していた。痩せ気味の腹の下にも布の類いはなく、風が通す度に寒さが下腹部を通り抜ける。ジャケットを持ち上げていたので風が入り肌寒かったので私は、再びジャケットに身を包んだ。
「おー起きたか」
そんな再び眠りにつこうとした私を邪魔する声が聞こえた。メアリの声だった。その声にんーと小さく唸って返した。
「ごめんね、起こそうとしたんだけど気持ち良さそうに寝てたから」
ミレイのがそう言った。
「お前洗濯くらい出してから寝ろよな。着せれる服がないだろ」
どっかのフケツと同じだろとミレイの隣に座るワカがいった。その言葉にソフィアがフケツじゃないと返したのでみんなが笑った。
そういえばなぜ私達は車に乗っているのか。おそらくは近くに相手がいるので向かっているのだろう。ふと吹いた突風に身震いし、より深くジャケットに潜りながら、今朝の位置情報を見た。
私達を表す点が、7個集まっていた。そしてその隣の国。カナダに6個の相手を表す点があった。
現在の私たちの位置は国境線に近い場所にある。
「相手のとこに向かっているの」
その質問にミレイがそうだよと返してきた。今朝のあの位置なら早々出くわすことはないだろう。私は丸く完全にジャケットにうずくまり、深い眠りに入っていった。




