表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Angeloser -エンジェルーザー-天使に押し付けられた能力で無双をできる訳でもなく…  作者: √宮ハルヒ
破章 やっと異世界ファンタジーっぽいのではないかと思う

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/29

十七話

 め、目の前に居られるのは、こ、この州を治めるものなのか……。ヤバい。ヤバい人とのコネクションを作るチャンスではないか。

 これは前世、前世と言う感じもしないけれど、それと同じような、地位へ上がれるのでは?


「うへへへっっへ」

「キモイ。ただただキモい。路傍ろぼうの石をひっくり返したときぐらいキモイ」


 意味もなくってくる天使。脳震盪のうしんとうになったくらいの強さ。頭を抱える。


「すみませんね。テスラ=ロイジアナさん」

「テスラ、テスラで構わないわ」

「テスラね。分かりました」


 くっそ天使は取り繕うのが上手い。

 態度コロコロ変わり過ぎるだろ。


「なら私も自己紹介をした方がいいですね」とメイドさんが手を挙げた。

「私はロイジアナ家に仕える使用人のイプシロンです。ちなみに言うと男が苦手です。そこの人余り近付かないでください」

「は?へ」


 初手近づくな宣言……?最悪じゃねえか。俺が美少女好きと知っての当てつけか?それなら巧妙な技過ぎる。


「あははは」


 天使はいやらしい笑みを浮かべて何も勝っていないのに勝ち誇った顔をしている。いい加減死ねよ。


「イプシロン。いいや。イプ氏。最高です」

「イプ氏?」

「ネーミングセンスゼロかよ」

「は?何をお?喧嘩けんかか?喧嘩ですか?」

「そんな狭い馬車の中で出来るかいな」

「私は創造主様を支持しますけど」


 だから、なんだよ。その天使一〇〇パーセントの信頼度は。

 もう。とか思いながらも自己紹介とやらをしてみんとす。


「俺は物部もののべチハヤです」

「まだ物部を名乗る気なのですか?」

「当たり前じゃんか。俺は物部であってそれ以上でもそれ以下でもないだ」

「そ……」と天使は呆れかえった。


 俺はその様子を見せる天使にムカついて仕方がなかった。


「次は天使だよな」

「創造主様は結構でございます。創造主様は創造主様であって創造主様以外他ありません」

「だから、創造主様じゃなくて……」

「天使。天使でいいのですか」とお嬢さんは訊いてくる。

「ええ結構ですよ。天使でも、エンジェルでも、チョンサでも、ティエンシンでも」

 日本語、英語、韓国語、中国語で天使かよ。高度過ぎるボケは滑っているのと変わらないだろう。てか、世界違うのに日本語が通じる話もない。

 こんなの相手にしない方がましだ。


「ところで、この馬車はどこへ向かっているんですか」と、話題の転換を図った。


「ああ。わたくしの屋敷です。州会議所とも言いますが」

「どれぐらい?」

「もうちょっとですわ」

 

 そう言いながらも馬車に揺られること一時間か、ちょっとだろうか。

 窓の外を見るにすでに町の中であった。さっきの町よりは二回りか、それ以上は小さいそんな町。

 ここがこのテスラが治める州の州都だろうか。まあまあ活気はあると言えた。

その中を大名行列のように突っ切っていく。


 人々は領主さま。領主さまと声を上げる。俺は王にでもなった気分であったが、されど心の中ではその空気が何とも恥ずかしく思えた。


 俺は意識的に頭を下げてやや、身を隠す動きをした。

 これは俺らがこの国において指名手配されているためという理由にも起因している。天使は陽気に手を振っているから無意味だろうけど。なんでアイツ隠さねえんだ?バカか?捕まりたいのか?


 俺はそんな不安を抱えながら、この町で確実に一番大きい屋敷に入った。

 ドイツの国会議事堂にも似た建物へ入って行った。


 え?もしかしてガチでヤバい人ではないのか?

 俺大分失礼だったけど、殺されない?そんな恐怖を抱えながら屋敷へと降り立ったのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ