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スキル操作で現代ダンジョンを生き抜く!  作者: ももんが


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073:B8階層再び

 オレたちは、最低限の戦闘のみで9層を進んでいく。


「わっ! いきなりゴブリンキング!」

「一応、9層の最奥だからな」

「あ、そうか……」


 この階層は、8層や10層とは違い、ボスの魔物が配下を率いているわけではない。

 いきなり登場したゴブリンキングだったが、オレとアネゴの攻撃で難なく討伐する。


「ヒカル。この階層の魔物って、少し強くない?」

「だな……。出現する魔物のレベルが、少し高いのか? それに、格上の魔物が出現している気がする」


 8層と10層は、魔物が組織的な戦闘を行う戦略的な階層。

 一方の9層は、単純に強い魔物との戦闘を繰り返す、戦術的な階層という感じだ。


 いきなりゴブリンキングを討伐することになったが、この階層ではなるべく戦闘しないようにし、8層へと向かう。

 8層に到達する前に、もう一度ゴブリンキングとの遭遇戦になり、最終的に二体のゴブリンキングを討伐した。


 そして8層……。


 移動したオレたちの目の前には、この階層のボスとして君臨するゴブリンキングの姿があり、その先にはゴブリンアーチャーやホブゴブリンの姿が見える。

 魔物たちは、オレたちの存在に気づいていない。

 

 オレは、ゴブリンキングの頭部を狙い、グレネード型散弾を発射する。

 この攻撃で、見事ゴブリンキングをヘッドショット。

 その頭部を吹き飛ばし、ゴブリンキングはうつ伏せに倒れ、討伐が完了する。


 この攻撃を皮切りに、ヒメはバフ魔法を使い、ミクとアネゴは近くの敵から攻撃していく。


 混乱する魔物たちを、ミクとアネゴは次々と討伐していく。

 二人をフォローしながら、オレも魔物を倒していく。ヒメは、オレの後方からオレたちを援護する。


 ミクは遠距離から無難に魔物を、次々に討伐していく。

 戦闘スタイルとしては、オレと変わらない感じだ。


 アネゴは……。

 明らかに接近戦で戦闘を行っている。

 遠距離でも攻撃できるはずなんだけど、魔銃での攻撃をほんの数メートルで行っており、スパイク攻撃の併用で、ゼロメートルでの攻撃を行っている。


「んっ? ヒカルっち、何っ?」

「いや、戦闘時の魔物との距離が、かなり近いと思って」

「近い? ああ……魔銃のスパイク攻撃を使うと、剣の戦闘と近いところがあるんよね」



 なるほど……。

 元剣士のアネゴは、オレたちとは違って、戦闘スタイルは近い距離ってのが当たり前なのかもしれないな……。


 この階層の魔物たちを、時間をかけて一通り討伐した。

 討伐後、8層の隠し通路があると思われる三ヵ所を調査する。

 そのうちの一ヵ所が隠し通路になっており、そこで【異空間操作+1】を手に入れた。


 アネゴの戦闘スタイルに納得していると、少し離れた位置にいるアイさんに、何者かから通信が入る。


「救援……ですか?」


 どうやら救難信号に関する連絡らしい……。

 これ……イヤな予感しかしないんだが。


「はあ……確認します……」


 思った以上にネガティブなアイさん。イヤな話であることだけは間違いなさそうだな。


「皆様、ただいま私に、このダンジョンから救援申請が届きました」


 救援申請先は、オレたちの後を追ってきた黒原チーム。

 結局、自分たちで対処しきれなかったらしい。


 本当は、今日中に全ての階層を廻って、全ての隠し通路を攻略する予定だったのに、本当に迷惑だ。


「輝さま、いかがいたしましょうか」


 これって、お断りしちゃぁ不味いよな。


「救援に向かいましょう」

「承知しました」


 オレたちは、8層から再び9層へと向かうことに決めた。





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