↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル操作で現代ダンジョンを生き抜く!  作者: ももんが


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/77

072:黒原の選択

 神条ダンジョンから、天真たちのあとを追うと、俺たちが知らない通路……というより、強引に開けた穴があいていた。

 どうやらその先へと進めそうな感じなので、その穴の先へと進む……。


 なんだこれは……。


 中央に祭壇のようなものと、そこからせりあがった台? のようなものが見え、少し離れた場所に、見たことがない空間がある。


「黒原さん、これってなんでしょうか……」


 そんなことを聞かれても、俺にはまったくわからない。返答に困っていると、俺たちの指導者の鈴高宏が答える。


「これは、ほかの場所へと移動するポータルではないでしょうか」

「ポータル?」


 ファンタジーか何かで、ポータルの存在は聞いたことはある。架空のものではなかったのか? しかも、天真たちは、ここを通ってどこかへ移動したのか?

 俺は躊躇するが、天真が通っていたんなら、俺たちも問題なくいけるはず。

 覚悟を決め……。


「俺たちも、この先へ行くぞ」

「えっ! 大丈夫なんすっか?」

「天真たちが行っているんだ。問題ないだろう」


 俺が率先して、ポータルを潜ろうとすると……。


「黒原様。この先へは、さすがに私が先行します」


 黒原の行動を制止し、鈴高がポータルへと足を進める。


「では、次に私が入ります。問題なければすぐ戻りますが、三十秒で戻らなければ、全員撤退するようお願いします」


 そう言い残し、サブリーダーの丸川もポータルに入り姿を消す。

 その後、指定された三十秒間は反応なし。


「く、黒原さん……三十秒過ぎましたよ……」

「ああ、わかってる!」


 パーティーメンバーの後押しで、黒原はようやく一歩踏み出す。

 率先して入ろうとしたはずが、鈴高と丸川の反応を見て尻込みしてしまったが、ポータルをくぐり、その先へと移動する。


 移動すると、先行して侵入した鈴高と丸川が、唖然としてダンジョンの先を見つめている。


「何をぼーっとしてんだ!」


 俺は鈴高に声をかける。


「ま……魔物の気配が全くありません」

「あいつらが全滅させたんじゃないのか? 天真以外の三人は、かなり優秀だからな」

「いや、しかし……」


 言い淀む鈴高の前に出ると……。


「先に進むぞ。奴らがこのペースで進んでいるなら、急いだほうがいいだろう。奴らの背後を取ってリベンジだ」

「は、はい……」


 この階層にまだいると思っていたが、既に次の階層とは、少し計算が違った。

 だが、さすがに次の階層で追いつくだろう。

 最後尾は、腰巾着の天真に決まっている。追いついたらソッコーで不意打ちしてやろう!


 小走り気味にダンジョンを進む。

 その途中には、ところどころ戦闘した形跡が残っている。

 魔物が使用していたと思われる武器、戦闘中に破損した魔物の部位……。


「うえっ! 黒原さん、あそこに落ちてんのって、ゴブリンか何かの手首ですよね……」

「討伐されたときに、魔物と一緒に消えないんっすね」


 その疑問に、鈴高が回答する。


「本来は、魔物が討伐された時点で、その部位も消えるはずですが、イレギュラー的に残る場合があるようです。例えば、あまりにも早く、魔物が討伐された時には、イレギュラーが発生すると言われています」


 つまりは、それほど早く、奴らが魔物を討伐したってことなのか……。

 まさか、ありえないだろう。

 黒原たち……特に黒原は、黄昏の月(トワイライトムーン)を軽んじている 。

 この浅はかさが、今後、自分たちに不幸をもたらすことになる。


 まあ……ざまぁ以外の言葉は出てこないんだけどな……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございました。 初投稿作品です。お手柔らかにお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。