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スキル操作で現代ダンジョンを生き抜く!  作者: ももんが


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069:颯希の招待

いつもお読みいただきありがとうございます!


 目標として掲げていた、計+5の風魔法スキルジュエル取得は、B1層で集めることができた。

 思った以上に早く目標を達成したので、オレたちは小手指ヶ原ダンジョンから離脱し、エントランスへ戻る。    

 そこからシャワールームに向かおうとすると、颯希から提案される。


「今日これから、みんなであーしのうちに来ない?」

「あっ、いいね! 颯希のマンションってすごいんだよ。テラスにジャグジーがあるんだよ。そこからみんなで富士山を眺めようよ」


 なんだそれ? 颯希は玲と同様、金銭的な面では少し浮世離れしているとは思っていたけど、マンションにジャグジーって、どれだけセレブなんだよ。


 あ……なんかわかってきた。

 オレの家はシングルで貧乏。オレ以外の三人は裕福な家庭で育っている。それはやっかみで、オレに対して敵対心? 猜疑心? 対抗心? そんな負の感情をぶつけられることが多々あった。

 特に黒なんとか君からは酷かったな……。


「では、私はここでお別れですね。皆さんのおかげで、本日は充実した一日を送ることができました」


 博士もなにげに充実していたらしい。

 どんな成果があったのかは、後日詳しく聞くことにしよう。


「それと、天真君に一つお願いがあるのですがよろしいでしょうか」

「できることなら問題ないぞ」

「では、詳しい内容をまとめますので、後程にメールにて!」


 まとめてからのメールって、博士のことだからそれなりの量がありそうだな。

 まあ、間違いなく有益へと至るはずなので、できる限り協力しようとは思う。


 博士とはここでお別れして、このあとオレたち四人は颯希の家に向かう旨をアイさんに告げると、そのまま送迎してもらえることになる。 


 玲の家が所持する高級ワゴンで、颯希が住んでいるマンションへと向かう。

 予定通り、十五分ほどで到着した。

 そこは、所沢駅に併設されたタワーマンションで、オレたちを乗せた三台の高級ワゴンは、地下駐車場へと入っていく。


「玲様。私たちはこちらで待機しておりますので、何かあればご連絡をお願いします」

「アイ、よろしくね」


 アイさんを含めた数人の護衛に見守られながら、颯希の後に続く。

 いくつかあるエレベーターの前を素通りして、最奥のエレベーター前でカードをセンサーにかざすと、扉が開く。

 そのエレベーターに乗り込むと、最上階専用だった……えっ? 最上階?

 颯希の家って、タワマン最上階なのか?


 最上階に到着し、颯希に案内されるまま後をついていく。


「ここがあーしんち」


 カードキーで施錠を解除し、扉を開く。


「どうぞ。入って」

「あら」


 颯希が開けた扉の向こうには、今まさに家から出ようとしている女性の姿。

 落ち着きと品格を持ち合わせた美しい大人の女性は、オレでも上質だと分かる着物を纏っている。颯希のお姉さんか?


「あっ、ママ。今出るところ?」

「ええ。そちらは颯希ちゃんのお友達?」

「そっ。ダンジョンに同行している仲間」 


 あれ? 今、ママって言ったよな。

 彼女が母親? どう見ても三十代前半にしか見えない。


「は、初めまして。天真輝です」

「うふふ……。あなたが輝君なのね。お噂は、颯希ちゃんから聞いているわ。今度またゆっくり遊びに来て頂戴ね。玲ちゃんと美玖ちゃんもごゆっくりね」


 そう言いながら、玄関を後にするその女性を、オレは呆然としながら見送る。


「ほら、輝っちも早く入って」

「あ、うん……」


 オレは三人の後を追う。

 美玖と玲は慣れた様子で、迷うことなく進んでいく。


 到着した扉の先にはルーフバルコニー。そこにはジャグジーが設置されており、そこからは富士山を一望できる。


「相変わらずいい景色!」


 景色を眺めながら、美玖はためらいなく服を脱ぎ始める。


「おさきー」


 まっぱになった美玖は、ジャグジーサイドのシャワーで軽く汗を流すと、ジャグジーに浸かる。


「美玖っち、ちょっぱや」


 そう言いながら美玖に続く颯希。


「では、わたくしも……」


 玲もそれに続く。


「輝っちもはよっ」


 颯希に急かされ、勢いで服を脱ぎ、シャワーを浴びる。

 なんだろうか。完全に流されているよな……。


 オレも三人に続いてジャグジーに浸かると、オレが入るのを見計らって颯希が……。


「スイッチおーん」


 ジャグジーサイドにあるスイッチを押すと、泡が溢れ出してくる。

 これぞジャグジー。


「ヤバ……。気持ちいいぃ……」


 思わずオレは声を漏らす。


「見晴らしもいいし、さいっこー!」


 と美玖。

 オレも背を預けて、無心で富士山を眺める。確かに最高のロケーションだな。


「さっきまでスケルトンと戦っていたとは思えないわね」

「あーしも同意」

「わたくしもです」


 そんな感じでまったりムードを醸し出しながら、なぜか三人がオレのそばに寄り添ってくる。

 右には美玖。左に颯希。

 二人はオレの腕をつかみ、上腕二頭筋に胸を擦り付けてくる。

 出遅れた玲は、オレの前へと回り、オレに持たれかかり身体を預けてくる。


 オレはしばらく、そんな幸せな時間を満喫した。


 十分ほど経ったころ、誰が声をかけるわけでもなく三人は立ち上がり、オレの手を引きジャグジーの外へと誘導する。


「体を洗いましょうねー」


 美玖がそういうと、三人は各々スポンジを手に取り、十分に泡立てる。

 スポンジにつけたボディウォッシュが十分に泡立つと、三人三様にオレの身体を洗い始める。

 うわっ。くすぐったいけど気持ちいいぞ。


「ヒカルっちも、玲っちを洗ってあげて」


 颯希に言われ、玲が持つスポンジをもらい受け、そのスポンジで玲の身体の汚れを優しく落としていく。


「ああぁん……そこはくすぐったいですぅ」


 身を綺麗にしていよいよスキル操作。

 玲には事前に【風魔法+2】を使用してもらい、残りの風魔法はオレが使用する。


 せっかく三人がそろっているので、美玖と颯希には、玲の前戯を手伝ってもらう。

 美玖と颯希、そしてオレの三人が揃いスキル操作を行っていることは、玲にも共有済み。

 玲はその行為にすごく興味を持っていたようで、今日はついに実践することができ大満足な様子。


 美玖と颯希の攻めに満足した玲に、いよいよオレがスキル操作を実行する。

 異空間へと移動して行為を行い、玲は満足そうに微笑んでいた。


 美玖と颯希は、今日のところは遠慮するということで、今日のスキル操作は完了した。


 その結果、玲の風魔法は一気に+5まで上昇した。


ーーーーーーーーーーーー

風魔法  :0ー>5

ーーーーーーーーーーーー


 無事スキル操作が終わり、玲を含め全員を鑑定すると、全員がレベルアップしていることが分かる。

 この前、川越ダンジョンで無双した効果が大きいんだろう。


 いずれ未使用のスキルジュエルの割り振りを考えなければと思いながら、颯希の家を後にする。



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お読みいただきありがとうございました。 初投稿作品です。お手柔らかにお願いします!
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