068:1F&B1層の攻略
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基本的にオレは、ダンジョンを隅々まで踏破するつもりで攻略している。
ついいつもの調子で、このダンジョンに入ったんだけど、そもそも今日の目的は、風魔法のスキルジュエルを集めることだった。
最北の左ルートを選んだのも、そのつもりだったからだ。
ただ、そこは南へ進んですぐにある分岐と距離的には変わらないので、この階層を徘徊する前に気づいたんだから良しとしよう。
とにかくこの階層を進んでいくか。
少し進むと再びスケルトンと遭遇する。
今回遭遇したスケルトンも農兵っぽい恰好をしている。これって明らかに小手指ヶ原の合戦時の農兵と関係あるよな……。
今日の目的は、出来る限り【風魔法】を多く獲得することなので、手加減なしだ。
パターンBのフォーメーションを取り、出現したスケルトンに次々と魔弾を撃ち込む。
すでに【攻撃+8】のスキルを持っているため、単発命中するだけでスケルトンは討伐されていく。
そしてオレはスケルトン討伐後、スケルトンに手を合わせて成仏を願う。
場所との因果関係がある訳ではなく、単に場所柄で農兵の格好をしたスケルトンなのかもしれない。
だからと言ってオレ自身は、農兵の格好をしたスケルトンを、無視することはできなかったんだ。
それを見たミク、アネゴ、ヒメは、オレに習って手を合わせていた。
ほんの数秒手を合わせた後、オレたちはB1へ向かう通路を進む。
そこに到達するまでに、もう一度魔物と遭遇した。遭遇した魔物は4体のアンデッドバット。風魔法をドロップする可能性がある魔物だ。
アンデッドバットは、HPは低いが素早さが高い。狙いを定めるのには、かなり苦労する個体で、単発のミク、アネゴが倒すには少し苦労するだろう。
いや、それよりも【風魔法+1】がドロップする可能性がある魔物なので、トリッキーな動きで飛行するアンデッドバットに対し、躊躇せずに散弾グレネードをお見舞いする。
狙いを定める……のではなく、横無尽に飛び回る辺りへ、それぞれ一発ずつ。
各アンデッドバットには、数発の魔弾が命中したため、それぞれのアンデッドバットは一撃で木っ端微塵に飛び散る。まさにオーバーキルとはこのこと。
アンデッドバットは、次々にドロップ品に代わり消滅する。
ここで入手したアイテムは四点。
【魔石 Lv1】×2【魔石 Lv2】×1【風魔法+1】×1の四アイテム。
アンデッドバットのドロップ率は50%だから、全てのアンデッドバットからアイテムがドロップした……。
結果だけ見ると恐ろしい。ただ、今日に至っては、むしろそれがありがたい限り。
次層の入口に到達したので、今回は1F探索はここまでにして、次層への階段を下りていく。
この層からは、スケルトン、アンデッドバット、スケルトンクロウ、カマイタチの四種類の魔物と遭遇する。
その魔物の中で、アンデッドバット、スケルトンクロウ、カマイタチは風魔法をドロップするので、この階層ではその3種類を狙う。
特にカマイタチは、稀に【風魔法+3】をドロップする。
そんな幸運な個体との遭遇を願いながら進む。
この階層は、目標の【風魔法+5】に達するまで周回する予定だ。
今回も北側の通路から攻略するため進んでいく。
そして、100メートルほど進んだ辺りで、この階層初の魔物と遭遇する。
遭遇した魔物は農兵スタイルのスケルトン2体と、二人の肩に乗ったスケルトンクロウが2体。
カラスが肩に乗っているなんて、使役している感があってすげーかっけえな。
それはさておき、待望の【風魔法】をドロップする可能性がある魔物が二体。
しかもスケルトンクロウは、【風魔法+2】をドロップする可能性がある魔物だ。
オレは、迷うことなくスケルトンクロウを狙い、散弾グレネードを発射する。
散弾グレネード二発で、無事四体の魔物の討伐は完了。
ドロップしたアイテムは、スケルトンからは【魔石 Lv1】と【魔石 Lv2】が一つずつ。スケルトンクロウからは【魔石 Lv2】【風魔法+2】が一つずつドロップした。
これであとは+2分の風魔法を獲得すれば、今日の目標は達成する。
「みんな、あと一息だ」
「だねー」「ですわね」
同調するミクとヒメ。その反応から少し遅れてアネゴが……。
「なんか順調すぎくね?」
いやいやアネゴ。変なフラグは立てないでほしい。
この階層でアクシデントが起きたら、オレたち以外なら即死の可能性大だからね。
変なフラグを立てられたので、少し慎重になってダンジョンを進む。そこからまた100メートルほど進んでいくと、そこで再び魔物と遭遇した。
今度は、これまで遭遇したことのない新しい魔物。
イタチっぽい体に、両腕が釜のような形状……。これがカマイタチって魔物か。
アンデッドバットに比べると動きは速くはないが、それでもかなりの速さで移動しながら、非常にトリッキーな動きで先手を取られた。
オレはその動きに反応しきれず、狙いも定められない。
威嚇するためだけに、フルオートで魔弾をばら撒く。
するとカマイタチは、回避行動を取りながら、オレたちから離れるそぶりを見せる。
その軌道を目で追いながら、ようやく捉えることができた。その瞬間、再びカマイタチが動き出す。
すかさずオレは、カマイタチを狙って散弾グレネードを発射する。
……見事命中。
一体のカマイタチを無事討伐することができ、カマイタチはジュエルボックスへと変わる。
ジュエルボックスを開くと、中には【風魔法+2】のスキルジュエルが入っていた。
やった! 目的達成だ!!
小手指ヶ原ダンジョンに入って2時間弱。
オレたちは目的を達成し、ダンジョンを後にした。




