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スキル操作で現代ダンジョンを生き抜く!  作者: ももんが


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63/66

063:作戦決行

いつもお読みいただきありがとうございます!

更新が遅くなりましたが、お楽しみいただければ幸いです。

 まずは、オレ以外の三人に振り分けられたドローンの設定を、周囲索敵を優先に変更する。

 オレが使用しているドローンだけは、初期の設定通り先行モードのままだ。

 さらに、ヒメが新たに習得した闇魔法の『認識阻害』『隠蔽』、聖魔法の敏捷アップの上位魔法『アクセラレーション』『プロテクション』を指示する。


「ヒメ。頼む」


ヒメは、オレの合図で指示した魔法を詠唱し、全員にバフ魔法をかけていく。


「インヒビション」

「コンシールメント」

「アクセラレーション」

「プロテクションオール」


さらに……。


「シールド」

「ブレス……。二つほど追加いたしました」

「ああ、助かる……。全員指示した通り、作戦決行」

「「「了」」」


 オレがメンバーに指示した作戦はこうだ。

 まずは、鶴翼の陣形で構えている魔物たちに対して、中央突破を行い指示をしていると思われるゴブリンキングに向け、バフの重ね掛けを行ったうえで、オレが単騎で向かう。

 おそらく散弾と通常の魔弾で攻撃すれば、ヒールスパイダーよりは装甲は低いので、何度かの攻撃で討伐は容易に可能なはず。

 オレの攻撃を合図に、三人は最奥側に配置されているゴブリンアーチャーを狙撃する。その間にオレが司令塔を倒し、指揮系統が混乱すれば、作戦は半ば成功だ。

 階層主であるゴブリンキングを討伐すると次の階層に行けるので、あとは遠距離攻撃可能な魔物を優先し撃退しながら、全員で次の階層へと進行するまでが今回の作戦の全貌で、この階層の魔物は全滅させる必要はない。

 若干無謀ではあるが、そもそもこの階層は、たったの四人でクリアするような物量ではないので、先手必勝かつ回避と次層移動を重視する。


 オレは、最奥で指揮しているゴブリンキングを目指し、いつもの魔銃化した武器、二十式小銃を構えて移動を開始する。

 まずは、魔法の効果が出ているのか確認すべく、左右両壁に潜んでいる10匹のゴブリンの前を通過していく……。大丈夫だ、特に反応はないので、認識阻害と隠蔽の魔法は機能しているようだ。


 ここからは少し移動速度を上げながら、縦長の体系で前進していく。

 ホブゴブリン4体×2の前を通過……ゴブリンウィザード3体×2の前を通過……ホブゴブリン2体×2の前を通過……ゴブリンアーチャー2体×2の前を通過……ホブゴブリン2体×2の前を通過……ゴブリンウィザード2体×2の前を通過……ホブゴブリン2体×2の前を通過……ゴブリンアーチャー3体×2の前を通過……そして、ゴブリンキングの最手前に配置しているホブゴブリン2体×2の前で、二十式小銃に接続したグレネードを構えながら、ゴーグルに付属の通信機能を使用する。


「こちらヒカル。予定位置に配置完了」

「こちらヒメ。予定位置配置完了」

「こちらアネゴ。予定位置配置完了」

「こちらミク。予定位置配置完了」


 全員の配置完了の通信が入る。

 オレが前面に位置し、オレの後方にミクとアネゴが並び、後方にヒメが配置された、おおよそひし形のポジショニングを取っている。


 攻撃の合図とともに、ミクとアネゴがゴブリンアーチャーを攻撃し、ヒメはファイアーウォールでホブゴブリンの足を止める予定だ。


「戦闘用意……3、2、1、攻撃開始!」


 これの合図と共に、全員が一斉に攻撃を開始する。

 オレはゴブリンキングのヘッドショットを狙い散弾を、ミクは左側手前に位置するゴブリンアーチャーを狙い魔銃で攻撃を、アネゴは右側手前に位置するゴブリンアーチャーを狙い魔銃で攻撃を、ヒメは攻撃後に『認識阻害』や『隠蔽』解除後、追い抜いたホブゴブリン2体×2やゴブリンウィザード2体×2が、近づかないようにファイアーウォールを詠唱する。


 攻撃を開始するとともに、魔物たちはビクッと驚いた様子になった後、オレたちを認識して攻撃態勢に移ろうとするが、既にこちらがターゲットにしている魔物は、攻撃の準備が間に合わない。


 ミクとアネゴが狙ったゴブリンアーチャーは、左右三体が弓を構える間もなく次々に倒されていく。


 オレが狙ったゴブリンキングは、見事にヘッドショットが決まり、轟音と共に顔周辺に爆煙が漂う。さらに、反撃される前にと思いながら、爆煙に向けて魔弾をフルオートでたたき込む……。

 なんだか魔弾が着弾した手ごたえが全くないと思いながら、ゴブリンキングの様子を伺っていると、ゴブリンキングはそのまま仰向けに倒れてしまった。

 三メートルほどの巨体なので、転倒時の振動はすさまじく、辺りに砂埃も巻き上げて転倒した後、ドロップアイテムとともに姿が消える。


「すさまじい威力でしたわね」

「あーし、爆煙の隙間から見たんだけど、頭吹き飛ばしてたしー」

「オーバーキルってやつね……」


 ゴブリンキング消失によって、フロアの魔物がパニック状態に陥り右往左往し出し、オレたちダンジョン侵入者への攻撃が散漫になる。

 特に、ゴブリンキングの近くに配置されたホブゴブリンたちは、奥に逃げるのではなく、オレ達が侵入した方へと散開しながら、この階層の入口の方へと逃亡を図り、他のゴブリンたちに混乱を生じさせていく。

 そのため、近距離、遠距離を問わず、ゴブリンの群れはオレ達に攻撃する状況ではなくなったため、オレ達はそこへ追い打ちをかける。


「次層への移動は取りやめ、ミクとアネゴ、ヒカルとヒメの二チームに分かれ、散開した魔物を近隣から討伐!」


 二チームに分かれ、混乱した魔物たちの討伐へと切り替える。

 ゴブリンキングをほぼ初撃で討伐したとはいえ、かなり余裕でこの階層を攻略することができた。


 さすがにこの階層ではヒメのMP消費が激しかったため、本日の攻略はここまでで完了とした。


 恐らく神条ダンジョンと同様に隠し部屋はあるんだろうけど、そのへんの捜索と9層、10層攻略は後日としよう。

 


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