2月26日 一泊二日(印象)
那由多と最終的に決めたのは、家賃5万4千円のマンションだった。僕の中では6万くらいまでは想定していだけに、それよりも安くて一安心というところだ。那由多は、2月までいるらしく3月になれば、大学に戻るというのだ。それまでに、いろいろ話さないと。思ったよりも、昨日は時間がなく深く話せなかった。昨日帰ってきた時間が遅かったこともあり、まだ寝ているようだ。お母さんには、ほっとくように言われたけどいつまでも寝ていると、僕が聞きたいことが聞けなかった。そんなこともあり、僕はおそるおそる那由多の部屋に近づいたのだった。ノックを3回ほどするが、返事はかえってこない。大丈夫だろうか?とりあえず、入ってみるか。僕は、ゆっくりと扉を開けたのだ。しかし、そこには那由多の姿はなかった。えっ?どういうこと?まだ寝てるんじゃなかったのか?なぜ、いないのかわからなかったけど、いつまでもこの部屋にいても仕方がない。僕はそっと扉を閉めたのだった。
ー2月13日ー
アイツ「どうしたの?」
僕 「いや、こんなホテルこの先絶対泊まんないだろうなも思って」
アイツ「そう?」
やはり、コイツの金銭感覚はバグっている印象を受ける。
僕 「そうだよ」
アイツ「でも、確かにここから眺める景色は凄いね」
まだ上があるとはいえ、12階でも充分な高さだ。
僕 「凄いけど」
アイツ「じゃあ、後でトランプしようよ」
僕 「トランプ?」
アイツ「うん、アナログゲームもないとつまんないかなと思って」
僕 「なるほどな」
アイツは、カバンからトランプを出してきていた。
アイツ「これしよ」
僕 「トランプで何するの?」
アイツは、トランプケースからカードを取り出す。
アイツ「んー、何がいい?」
僕 「運要素なやつは嫌だな」
アイツ「だったら、大富豪かな」
僕 「大富豪?二人だったらカードわかるじゃない?」
アイツ「まぁ、それはそうだね」
僕は、大富豪があまり強くなかったから正直やりたくなかった。
僕 「大富豪以外なんかないの?」
アイツ「うーん、ババ抜きとか?」
僕 「めちゃくちゃ運じゃないかぁ」
アイツ「それは、そうだよ」
僕 「どっちがいいんだろ?」
自分の勝ちやすいのは、どちらだろうか?自問自答しながらアイツの方を見つめる。アイツは、余裕の表情を見せながら何かを考えていた。




