2月27日 一泊二日(手術)
那由多は、一足早く大学に戻ったと聞いて僕は後悔してしまっていた。もっと、早く声をかけていればな。どうしても話したいというわけではなかったけど、こういうのってこうしたタイミングで話さなければどんどん話さなくなるイメージだった。そういえば、明日はもう卒業式かぁ。ここまで、ずっと大学のことしか考えてなかったから、みんな受験はどうだったのだろうか?
ー2月13日ー
アイツ「もう、8時だねぇ」
僕 「明日は、どうするの?」
アイツ「明日はアトラクション行くよ」
僕 「えっ、そうなの?」
僕は、アトラクションが苦手だった。まぁ、コイツにそんなの関係ないのだろうけど。
アイツ「アトラクション楽しみなんだよな」
僕 「お前、体力ありすぎだろ」
アイツ「逆になんで優斗はないのよ?」
僕 「今日一日で十分疲れたよ」
アイツ「全然体力ないねー」
僕 「悪いかよ」
ただ、コイツの言うことは間違ってはいない。これまで、ずっと受験勉強しかしてこずろくに運動してこなかったせいかもしれない。でも、コイツもそんな運動してないはずなんだけどな。
アイツ「優斗は、何か見つかった?」
僕 「何が?」
アイツ「やりたいこと」
僕 「そりゃあ、研究だよ」
アイツ「それは、そうなんだけど。もっと壮大なビジョンの話だよ」
アイツが何が言いたいのかよくわからなかった。
僕 「那奈はあるのか?」
アイツ「うん。私はね、病気を治してお医者さんになりたい」
僕 「医者?」
アイツ「うん。いいでしょ?」
僕 「そりゃあ、いい夢だよ」
アイツ「そうだよね」
僕 「でも、大変じゃないのか?」
アイツ「そりゃあ、大変だよ」
那奈は、その大変さがわかっているようだった。大変だからやる、大変だからこそやる必要があるのかもしれない。
僕 「じゃあ、僕が研究したものを基に那奈は手術するの?」
アイツ「それいいね!!ちゃんと研究しなよ?」
僕 「いや、それは那奈でしょ」
アイツ「私、意外と手術とかできちゃうよ?」
僕 「どっからの自信なんだよ」
なぜ、自信があるのか全くわからなかった。
アイツ「私は、こう見えても医者の知り合い多いんだよ?」
僕 「知り合いと手術は関係ないでしょ?」
アイツ「わかってないなー、優斗は」
アイツには、何かが見えているようだった。




