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日常で世界を変える(世田編)  作者: mei


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2月13日 一泊二日(再会)

 僕の前には、いつものアイツがいた。


 アイツ「合格おめでとう」

 僕  「ありがとう」


 久しぶりに会った僕たちは、開口一番進路の話になっていた。


 アイツ「私は、合格すると思ってたよ」

 僕  「ほんとかよ」


 アイツは、相変わらず満面の笑みを浮かべていた。


 アイツ「ホントだよ。まだ、受かってない人は勉強してるみたいだし」

 僕  「誰が後期受けてるの?」

 アイツ「んーとね、楓、真紀、西野、林でしょ。男子とかだと健太郎とか藤平とかいるかなぁ」


 そんないるのかぁ。


 僕  「みんな、まだ受けてるんだ」

 アイツ「そうだよ、優斗はホントに恵まれてるんだよ」

 僕  「そうだなぁ」


 たしかに、自分は受かったけど他の人が受かっていないという現実を見ると運が良かっただけなのかもしれないと思えてきた。


 アイツ「だから、もっと感謝しないと」

 僕  「そうだね。那奈はどうするの?」

 アイツ「私は、東京に行くよ」

 僕  「東京?」

 アイツ「うん」


 なんで東京に行くのだろうか?僕には、全然わからなかった。


 僕  「なんで、東京なの?」

 アイツ「いろいろ考えたんだけど、別に行きたい大学もないし。とりあえず、東京に行っていろいろなことをしてみようかなと思ってるの」

 僕  「そうなんだ」

 アイツ「寂しい?」

 僕  「そんなことねぇよ」


 アイツは、いつもと変わらなかった。


 アイツ「うそー?怪しいな」

 僕  「また、どうせ戻ってくるだろ?」

 アイツ「ううん」

 僕  「え?」


 何が言いたいのか理解できなかった。


 アイツ「もう、私はコッチには戻ってこないよ」

 僕  「なんで?」

 アイツ「引っ越すんだ」

 僕  「東京に?」

 アイツ「うん。もともと親も東京出身だったから」


 そうなんだ。たしかに、それだとなかなか会えなくなるな。


 僕  「そっかぁ。まぁ、東京行けば会えるか」

 アイツ「うん。でも、1年後自分が何をしてるかなんて検討もつかないや」

 僕  「そうなの?」


 意外だった。まさか、アイツがそんなことを考えてるなんて。


 アイツ「うん。これから、東京で何をするかも決めてないしね」

 僕  「行ってから決めるの?」

 アイツ「そうだね。まずは、いろんなことしてみようかなと思ってる」


 那奈らしいな。僕も、コイツに負けないくらい頑張らないと。

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