2月11日 合格メンバー
スマホを見ると、まさかの回答だった。昨日送った連絡にアイツはすぐに返してきた。アイツから、旅行にいこうと提案があったのだ。おそらく、これが最初で最後となる。僕は普段なら承諾しなかったけど、今回ばかりは承諾せざるを得なかった。旅行は、13日からの一泊2日。まだ、どこにいくかは全く聞いていない。アイツが何を考えているかはわからないけど、とりあえず最後かもしれないし、話せるだけたくさん話そうと考えていた。結局、あれから何をしていたかもわからない。本当に卒業式は来るのだろうか?それすら疑問だった。昨年は、途中でクラスからいなくなっただけに、卒業式も来ないなんてことも、全然ありえるのではないだろうか?しかし、こればっかりはアイツに直接聞く以外ない。そして、昨日アイツから聞いた情報によると、寺崎、藤岡、中沢、辰巳、土井の5人は見事前期の試験で合格が決まったと報告を受けた。
僕と同じようにきっちり、合格を決めたみんなは、は流石としかいいようがなかった。一方で、合格にもっとも近かったはずの沢田と高田の名前がなかった。もちろん、なぜなかったかはわからない。想像だと、沢田は受ける大学のレベルが高かったからじゃないかと考えている。沢田は、サッカーでの推薦をけって通常に共通試験を受けて、受験をした。さらに受けた大学は、関西の中でもNo.1。おそらく、日本の中でもナンバー3には入る大学を受けたんじゃないか?そりゃあ、落ちても仕方がないよ。みんな口には出さないけど、そう思っているに違いない。こういう時、普通は受かる大学を受験することが多い中、沢田だけは違った。一貫して、自分の受けたい大学を受けたのだ。これは、本当に尊敬に値する。僕なら絶対にできない選択だった。次の後期試験で沢田がどこを受けるのかは注目だ。
そして、沢田と同じくらい賢い高田は、どうしたのだろうか?風の噂ではあるが、大学受験そのものをしないという話もあった。まさかとは思ったけど、ホントにそんなことあるのだろうか?でも、高田がちゃんと受験をして落ちるというのはなかなか考えにくい。しかし、受験していないのであれば、なぜ受験をしなかったのだろうか?高田の頭があればいきたい大学にいける実力はあるはずなのに。高田のことを考えれば考えるほどわからなくなっていた。僕は、いつしか勉強から離れて、人のことを考える余裕ができていることに気がついた。




