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日常で世界を変える(世田編)  作者: mei


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2月10日 合格発表

 雨の匂いが窓を湿らせる午後。僕は、おそるおそる手元のスマホの画面を固く見つめていた。いつもなら通知の音も、オンにしていたが今日ばかりはオフにしていたのだった。昨日までは、こんな感じではなかったけど、まさか今日になって指先が震えているのがわかった。画面には、大学の合格発表のページが待機しているだけだ。タイトルは、白い紙の上に黒い文字のように、無言で置かれている。僕は深呼吸をひとつ、息を吸い込み、指を伸ばしてスクロールをし始めた。

 もし、落ちたらどうしよう?お母さんやお兄ちゃんはどう思うだろうか?慰めてくれるのだろうか?

僕は、合格してるのかどうか考えれば考えるほど全身に熱を帯びているような感じだった。ページの中央には合格者の列が輝くように並んでいた。僕の番号はあるのだろうか?シンプルな番号の列がずっと連なっている。「出てこい、出てこい」と心の中で僕はつぶやいていた。僕は指先を額のあたりで一瞬止め、視線を下げ、もう一度画面へ戻る。自分の番号があれば、合格なければ不合格。"2053"の文字を祈るように探す。

緊張は胸の奥で膨らみ、呼吸は一点のリズムを崩さず続く。2053、2053!!!あった!!自分の番号が現れた瞬間、画面の明度が一瞬だけ高くなったように感じた。嘘じゃない、現実だ。白い背景に、黒い文字の番号ががゆっくりと現れた瞬間、僕は、ガッツポーズをしてしまっていた。思ったよりも緊張した。それが、ネットでの合格発表だった。ここまで、自分が視線を凝らして読み取るとは思わなかった。しかし、合格番号を目にした瞬間、明らかに心の中が軽くなったような絡んだ。

 端末を握る僕の手には、さっきまでの震えが残っているよるな感覚だった。完全に落ち着くまで、もう少し時間が必要だ。今はいないけど、お母さんやお兄ちゃんも同じように合格発表の結果を待っているはずだ。どのタイミングで連絡を入れようか?やはり、お母さんには直接言いたいな。僕は深呼吸をもう一度行い、スクロールをして確認のためにもう一度だけ番号を名前を見つめる。やっぱりある、大丈夫だ。番号があることを確認し、画面をスクショする。これで、もう問題ない。僕は、大学の合格発表のページから自分のスマホのホーム画面へと戻る。スマホを胸元へ引き寄せ、僕は静かに微笑んだ。よし、これでひとまず勉強は終了。まずは、アイツに連絡をしよう。

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