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日常で世界を変える(世田編)  作者: mei


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2月9日 受験勉強

 合格発表がいよいよ明日へと迫っていたが、思ったよりは緊張していないみたいだ。これが、明日になったら変わるのだろうか?合格していれば、俺の受験勉強はそこで終了する。逆に不合格だったら、これからも受験勉強は続いていく。どちらの方がいいか?それはわからない。まぁ、受験勉強が終わっても、勉強自体が終わるわけではない。もともと勉強が嫌いではない俺にとって、受験勉強は一種のゲーム感覚ではあった。おそらく、勉強自体が嫌いな人にとっては、受験勉強はかなりキツいものなんだろうな。クラスの大半が早く受験勉強が終わらないかなと思っているような雰囲気だった。

 そんな中で、受験勉強をシンプルに楽しんでいる奴がいたのだ。それは、サッカー部キャプテンの沢田だった。アイツがなぜ勉強できるのかよくわかる。沢田が他の奴らとは違うのは、問題の正解に貪欲なところ。問題を間違えると、なぜ間違えたのかをずっと考えている。沢田の場合は、休み時間に入ってもずっと問題を解き続けている。みんな、その姿勢を見て凄いと言っているけど、僕からしたらなぜ考え続けないのか逆に気になっていたのだ。そんな沢田に勝てない理由はシンプルに体力が違うということだった。1年生から確実に勉強量を積み上げてきたから、本来であれば沢田より勉強量を多かったはず。しかし、3年生になって勉強量は逆転した。僕は、一日6時間くらいの勉強量だったが、沢田は僕の倍以上の時間を捻出していることがわかった。休み時間だろうが放課後だろうが沢田を見た時は、ほとんど、勉強していた。そんな沢田を見ると、僕でも全く勝てる要素がなかった。さらに、沢田は勉強量に比例して、成績も上がっていった。僕たちは、成績の上位者は常に公開されるようになっていることもありなんだか追いつけない雰囲気になっていることに気がついた。

 沢田は、日本でも3つの指に入るくらいの大学を受けるのに対し、俺は地方の大学を受けることを選択したのだった。正直3年間勉強した結果がこれだと思うと悔しい気持ちが湧いていくるが、シンプルに認めざるを得ないという考えもあった。昔から勉強をしていて思ったことがある。それは、勉強量だけでは絶対に勝てない領域があるということだった。勉強というそのものだけではなく、それに付随する体力や性格みたいなものな勉強には大きく関係することを感じていたのだった。だからこそ、沢田との差をシンプルに受け入れることができるようになったんだと思っていたのだ。

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