11月24日 焼き肉
今日は、昨日に続いて、休みだったため、図書館に行って、勉強をしていた。1時間ほど、英語の長文問題を解き、解き終えた後、休憩がてらに借りていた本を読み始めた。すると、後ろの方から山川楓がやってきたのだった。
ー11月20日ー
私たちは、海から歩いて10分ほどにある焼き肉屋さんについていた。
僕 「ここ?」
アイツ「うん」
僕 「大きいね」
お店は、僕が思っていたよりも大きかった。入店すると、店員に案内され、席に着いた。席に着くと、アイツは、適当に注文した。そして、再び、話し始めた。
アイツ「帰ってから、勉強やだなぁ」
僕 「まぁね」
アイツ「優斗は、勉強してるの?」
僕 「そんなにしてないよ。本読んでることの方が多いかな」
アイツ「ずっと、本読んでるんだ」
僕 「遊ぶ予定とかないしね」
アイツ「もっと、遊びに行ったらいいじゃん」
僕 「誰も行く相手がいないよ」
アイツ「いないんだったら、作ればいいじゃない」
僕 「そんなに簡単に言わないでよ」
アイツには、多くの友だちがいた。私たちは、注文したウーロン茶とリンゴジュースを飲んだ。そして、タン塩を、焼き始めた。
アイツ「私の友だちでよければ、あげるけど」
僕 「あげるってなんだよ」
アイツ「たぶん、楓とか新谷は、優斗に合いそうな気がするんだよね」
楓や新谷は、那奈の友だちでよく一緒にいる。
僕 「そうかな?」
アイツ「とくに楓とかは、友だち少ないからね」
僕 「そうなの?」
アイツ「うん。楓もね、優斗と同じ一人が好きなんだよね」
僕 「そうなんだ」
アイツ「楓はねぇ、いい子なんよね」
僕 「どんな子なの?」
アイツ「うーん。一匹狼的な感じかな」
僕 「そうなんだ。でも、那奈がいない時には、一人でいること多かったなぁ」
那奈がいなかった4月末から10月までのことを思い出していた。たしか、山川さんは、これまで一緒にいた新谷や蒼井とたちと連まなくなった。
アイツ「そうなの?」
僕 「うん。那奈を待ってるんだろうなって」
アイツ「そっかぁ」
僕 「山川さんが怖いって。男の子とかは、みんなビックリしてたよ」
アイツ「寂しい思いさせちゃったな」
僕 「でも、山川さんって僕と一緒で自分の世界があるんだろうなって思う」
アイツ「そうなの?」
僕 「僕とは違うけど、自分の中で揺るぎない信念があって」
あの頃の山川さんは、一人でいたが、決してしんどそうにする姿を見たことはなかった。
アイツ「‥‥」
僕 「そういう信念って、よっぽどのことがないと揺るがないんだよね」
アイツ「優斗は、そういうのわかるの?」
僕 「同じかどうかはわからないけど。けど、そういう信念って蓄積されてできるものだと思ってるから」
アイツ「なるほどね」
アイツは、話を聞きながら、お肉を食べていた。そして、カルビ、ロースを焼き始めた。
僕 「山川さんって、いつからあんな感じなの?」
アイツ「うーん。高校1年生の時は、そんな感じじゃなかったんだけど、何かあったのかなぁ」
僕 「どうだろうね」
アイツ「楓は、強くて優しいんだ。その分、敵は作ってしまうけど。周りから疎まれることも多かったしね」
僕 「そうなの?」
アイツ「うん。高校2年生の時とかは、入江とか渡邉に嫌われてたからね」
入江や渡邉は、決してケンカをするようなタイプではなかったので、少し驚いた。
僕 「そうなんだ。でも、一人だからできることもあると思うんだよね」
アイツ「そうだね。でも、優斗は、もっと人と話した方がいいよ」
僕 「そう?」
アイツ「うん」
那奈から、いつものように説教を受けていると、私たちが食べていたお肉が残りわずかとなっていた。




