11月20日 公民館
今日は、学校が休みだったため、朝から本を読んでいた。今、読んでいるのは、大石研による『ストライキ』という小説だった。少し、大人向けの小説ということもあり、書いてあることを完全に理解したわけではなかった。
すると、スマホに、アイツからの連絡が入っていた。スマホを見ると、落胆してしまった。今日も、アイツにながはれてしまうのかと思うと気が気でなかった。
13時になると、集合場所の公民館に向かった。この公民館は、昔、地域に住んでいた子どもたちとお泊まりしたり遊んだりする時に使うところだった。僕もここで、同級生のアイツや先輩の堂上さんと一緒に遊んでいた時があった。
そんな思い出の公民館に着くと、すでにアイツは、待っていた。私に気づくと、いつもの笑顔で声をかけてきた。
アイツ「遅いぞー」
僕 「でも、集合時間前だし」
アイツ「女の子を待たせないの」
僕 「はい、すいませんでした」
アイツ「いいよ」
優しそうな笑顔をしていた。
僕 「今から、何するの?」
アイツ「図書館行って、焼き肉食べに行こう」
まさか、そんな所に行くと思ってなかった僕は、必死に抵抗した。
僕 「イヤだよ。図書館、他の人多いよ」
アイツ「何、他の人って?」
僕 「自習している人多いでしょ」
アイツ「受験生だからね、そらいるでしょ」
僕 「僕ら見られたら、何してるのってなるよ」
アイツ「そういうことかぁ」
僕 「みんなにいろいろ言われるのうるさいでしょ」
クラスのみんなに見られるのは、何としてでも避けたかった。
アイツ「いいじゃん、面白そう」
僕 「嫌だって、図書館行くんだったら帰るよ」
アイツ「もぅ、わかったよ。しょーがないなぁ」
少し困った顔をしたアイツがいた。
僕 「‥‥」
アイツ「じゃあ、海行く?」
僕 「海?」
またしても、アイツの言っていることが、よくわからなかった。
アイツ「うん」
僕 「こんな寒い中、海行ってどうすんの?」
アイツ「寒いから海行くの」
僕 「はぁ?」
アイツ「いいでしょ」
僕 「嫌だよ。なんで、風邪ひきにいかないといけないの」
アイツ「じゃあ、図書館にする?」
僕 「なんで、そうなるんだよ」
アイツ「図書館か海どっち?」
大抵、こうした2択を提示した時は、他の選択肢を受け入れてくれない気がしていた。
僕 「海は、寒いからさ公園に行こうよ」
アイツ「何言ってんの。嫌だよ」
僕 「もぉー」
アイツ「もぉーじゃないよ。図書館にする?」
アイツは、意地悪そうに煽ってきた。
僕 「わかったよ。海にして」
アイツ「うん」
僕 「寒くないかなぁ」
アイツ「寒いでしょ」
僕 「風邪ひきそう」
アイツ「そんだけ、服着てたら大丈夫でしょ」
僕 「うーん」
アイツ「よし、じゃあ駅向かおっかぁ」
その後の出来事で5日間も悩まされるなんて、知るよしもなかった。




