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日常で世界を変える(世田編)  作者: mei


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11月29日 メンバー

 今日は、学校終わりに図書館で本を読んでいた。今、読んでいるのは、『名もなき命が凍りつく』という医療サスペンス小説。読み始めてから2日が経ち、物語の中盤まできていた。

 僕は、本の世界に入ると、周りの声が聞こえなくなることが多い。本を読んでいると、主人公になりきった体験ができ、いろんな考え方に触れることができる。今までは、『野良猫』という本の主人公である田澤という人物に一番感情移入してしまった。

 僕は、読んでいた本を閉じて、スマホに目をやった。アイツから連絡が来ていた。連絡の内容は、今度、みんなで集まらないか?という連絡だった。アイツは、一斉送信をしているみたいだった。僕を入れて全員で8人。名前を変更しているメンバーもおり、よくわからなかった。


 〈メンバー〉

  ・下田那奈

  ・楓  

  ・寺崎美桜

  ・林友紀

  ・藤岡真衣

  ・尚矢

  ・宝来海斗

 

 メンバー構成がよくわからない。僕は、すぐさまアイツに返信をした。山川、林、藤岡までは理解できるが、それ以降のメンバーとろくに話をしたことがない。"onoda"とは、まさか、"小野田深雪"のことではないだろうか?少しの期待と不安が入り混ざっていた。

 アイツからの返信が来るまで、僕は明日提出予定の数学の問題集を解き始めた。簡単な問題がほとんどだったのでさほど時間はかからないだろうと思っていた。

 1番から順番に解き始める。わずか、30秒ほどで問題を解くことができていた。問題を解き始めて、15分。いよいよ、最終問題まできた。その時、僕のスマートフォンにアイツからの返信がきた。

 

 〈返信内容〉


  12月26日だよ。空いてるでしょ?


  メンバーは、私が勝手に会いたい人呼んだだけだよ。

  優斗が気になってる小野田さんもいるしね笑

 

  楽しみにしててね!



 なぜ、アイツと小野田さんが繋がっているのか?俺にはわからなかった。確かに小学校は、同じだったが、二人が喋っていたことは見たことがない。しかも、小学校3年生の時に引っ越しをしてから、どこにいるかさえわからなかった。

 そんな小野田をなぜ、アイツは知っているのか?僕が最後に会った時は、どこかへ引っ越すということを言っていた。だったら、なんで?いろいろ考えすぎてもわからないので、僕は最後の問題にとりかかった。5分ほどで問題を解き終え、筆記用具を片づけた。

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