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【ダイエット編】40歳主婦160㎝60㎏の第四次身体再建計画  作者: ちよ【kindleペンネーム:白井ちよ】


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第十一話:明日から宴会が始まる

 7月から始めたステッパー生活が、少しずつ変わってきた。


 最初の頃は、とにかく「ステッパーに乗る」ことが目標だった。


 一分でもいい。

 でもい一踏みでもいい。


 きつくなる前にやめてもいい。


 まずは運動することを習慣にしたかった。


 それが8月に入る頃から、十分快適に続けて踏めるようになってきた。


 そして、もう一つ変化があった。


 家族がステッパーに慣れた。


 最初の頃は、娘も息子も「私がやりたい」「僕もやりたい」と取り合っていた。


 私が踏み始めると、子どもたちが寄ってくる。


 ところが今では、そんなこともなくなった。


 私が使っていないときには、娘や息子が勝手にコトン、コトンと踏んでいる。


 私が踏んでいても、息子は横でおもちゃで遊んでいる。


 娘は、


「ママ、頑張れ!」


 と言いながら、ときどき私のお腹を軽く叩いてくる。

 


「ママのお肉がなくなりますように」


 という娘なりの応援なのだろう。


 たぶん。


 こうして、ステッパーは「私が始めた運動器具」から、「家の中に普通にあるもの」へ変わっていった。


 新しい習慣が身につくというのは、こういうことなのかもしれない。


 最初は意識してやっていたことが、いつの間にか生活の一部になる。


 私の場合、それがようやく始まったようだ。


 そこで、次は「どのくらい動いているのか」を数字で見てみることにした。


 実は、私のステッパーにはカウンターがついている。


 ……ついているのだが、買ったときからずっと動いてくれない。


 説明書を読んでもよくわからない。


 ボタンを押しても反応しない。


 何をしてもゼロ。


 私はとっくに諦めていた。


 ところが、ある日ふと思った。


 私、スマートフォンに万歩計のアプリ入ってるじゃん。


 だったら、スマートフォンをポケットに入れてステッパーを踏めばいいのでは?


 やってみた。


 ちゃんとカウントされた。


 ……。


 もっと早く気づけばよかった。


 いつものことである。


 というわけで、8月7日からの歩数を記録してみた。


 **8月7日(金) 5,939歩**


 **8月8日(土) 7,267歩**


 **8月9日(日) 2,504歩**


 **8月10日(月) 12,054歩**


 **8月11日(火) 11,938歩**


 **8月12日(水) 9,431歩**


 こうして数字にしてみると、かなり日によって違う。


 8月9日なんて、2,504歩しか歩いていない。


 一方で、1万歩を超えている日もある。


 そして、この数字には普段の生活で歩いた分と、ステッパーを踏んだ分の両方が入っている。


 私の場合、ステッパーを使わなければ、おそらく一日2,000~3,000歩くらいしか歩いていない。


 そう考えると、ステッパーによって、それなりに歩数を増やせているらしい。


 これはちょっと面白い。


 ただ、ここで一つ問題が出てきた。


 今まで私は、とにかく「乗る」ことを目標にしていた。


 だから、かなりゆっくり踏んでいた。


 苦しくなったら終わり。


 それで十分だと思っていた。


 ところが、最近は十分快適に踏めるようになった。


 汗も、あまりかかない。


 クーラーの効いた部屋でやっているから、そのせいもあるだろう。


 でも、もしかして。


 単純に、運動量が足りないのではないか。


 そこで、少しだけやり方を変えてみた。


 「私は今、競歩の選手である」


 そんな気持ちで、いつもの「よいしょー、よいしょー」より速く踏んでみる。


 すると。


 三分で汗が出た。


 そして、ものすごく疲れた。


 なんてこったい。


 今まで汗をかかなかったのは、身体が慣れてきたからと思っていたのに、私があまり頑張っていなかっただけかもしれない。


 十分快適に踏める運動は、十分快適な運動だった。


 当たり前である。


 少し速度を上げてみると、十分快適ではなくなった。


 その代わり、ちゃんと「運動している」という感じがする。


 このペースだと、十分快速で踏んで、およそ1,000歩。


 スマートフォンの万歩計にも、しっかり数字が残る。


 これは、今までとはちょっと違う。


 そんなことを考えながら、意気揚々と本日の体重を測った。


 62.0kg。


 増えている。


 


 むしろ、6月9日の60kgから増えている。健康診断の体重は被服分がマイナス忖度されているため、信用していない。


 まあまあまあ、これからだ。


 そもそも、私の最初の目標は「痩せること」だけではなかった。


 まず運動する。


 そして、運動を習慣にする。


 そこから始めた。


 その意味では、少しずつ結果が出ている。


 以前なら、運動を始めてもすぐにやめていた。


 今は違うじゃないか。


 ステッパーに乗ること自体は、もうそれほど苦ではない。


 家族にとっても、それが日常になった。


 だから、ここから少しずつ負荷を上げていけばいいのよ、そうよ、うん。


 息子の園もお盆休みに入った。


 外へ出る機会も減る。


 意識しなければ、本当に一日2,000歩や3,000歩で終わってしまう。


 だから、これからは意識して動く。


 ……と思っている。


 ただし。


 明日から、お盆である。


 親戚が帰ってくる。


 そして、我が家ではここから約10日間、この家で宴会が始まる。


 もう未来が見える。


 私は太る。


 美味しいものを食べる。


 肉。


 揚げ物。


 寿司。


 お土産の名菓&銘菓たち。


 油はうまい。


 砂糖もうまい。


 炭水化物はもっとうまい。


 これはもう、仕方がない。


 もちろん、朝は調整するつもりだ。


 そして、できるだけ動く。


 掃除機をかける。


 水拭きをする。


 子どもたちのおもちゃを片付ける。


 家の中を歩き回る。


 しゃがむ。


 立つ。


 物を運ぶ。


 ……これも運動ということにしておこう。


 そして、ステッパーも踏む。


 体重だけを見れば、今のところ順調とは言えない。


 でも、私の生活は確実に変わってきた。


 7月は「ステッパーに乗る」。


 8月に入って、「ステッパーを踏むことが日常になる」。


「そろそろ、ちゃんと運動してみよう」


 と思うようになった。


 体重は増えている。


 明日からはパーティーも始まる。


 条件は、あまりよくない。


 それでも、ステッパーはもう家の中にある。


 親戚の人がいても気にせず踏んでいけたらメンタルも強化されるのではないだろうか?


 みんないい年だし、健康のためといったら納得するだろう。


 とりあえず、ステッパーの置き場所をみんなが集まらない部屋に変えてくる。

Geminに本文を読んでもらったら、みんなの前でステッパーを踏むんじゃないんですか?と言われました。親戚が在宅中に同じ家の中で踏むんだよ、それだけでもメンタル強化されると思うの、だって、私が別室でステッパーを踏んでる間、誰が子どもたちの面倒見ると思う?と息子の遊ぼう攻撃を読み込ませていたGeminさんが「あ……」となりました。親戚と夫に投げます、……そういえば、去年だったら思いつきもしなかった。自己分析の成果なんだろうか。

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