表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロエの不思議な魔法の記録  作者: Sakusaku


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
65/67

65:血の匂いが濃厚に漂うそよ風

 015

 その日の夜十一時ちょうどに、正面の扉が開いて私を中に入れてくれた.......その前、私は寮に戻って火縄銃を取ってきた。


 扉が開いた途端....戦闘室作成カプセルが寮の上に浮かんでいた...それが遠距離から撃たれて青い煙がカプセルから噴き出し、訓練開始の合図となった。


 私は一番右の壁を飛び越えた....まっすぐ歩いていたら警備の番兵に撃たれるだろうから....そしてこの煙が噴き出している今こそ..建物の死角に向かって走った。


「弱点を見る目を使えば終わりだ...」


 私はあちこちに隠れている生徒たちを何人か簡単に見つけた...ただし私の視界の範囲内にいる者だけが見える...


「誰もいない...」


 私は路地に走り込んだ。そして車が高速で通り過ぎた...


「危なかった..」


 隠れている全員を見つけられたとしても...この寮の生徒は私たちよりずっと多い...計画をしっかり立てて捕まらないようにしなければ。


「本当だ!」


 ガキッ! 《 359->358 》


『Body oxygen....』


 今、私の身体は透明になった...だが相手に見えないわけではない...夜中であっても。


 私は建物を登った....幸い屋上に監視している生徒はあまりいなかった。私は建物の屋上を走り回った。まるで本物のアクション映画をやっているみたいだった。


 しかし...


「パン!...」


 私は腹を撃たれた..撃った人間が見つからない....おそらくかなり遠いところから撃ってきたのだろう。


「チッ....」


 すると突然...スポットライトが私に当てられた...数十人の生徒がその屋上に現れた....


「何なんだよこれ...」


 男子生徒二人がナイフを抜いて私を斬ろうとしたが、私は飛び退いて避けた...


「どうして.....」


 いや....一人が同じルーンを持っているのは不思議ではない.....それにあの生徒たちも同時に透明化のルーンを持っていたのだろう。


 だが透明化と言っても完全ではない...おそらくルーンは..空気の一部になるタイプのものだ。


「面倒なことになった....」


 私の弱点を見る目でも見える魔法ではあるが....空気になるのは彼らの能力....そして空気は生物でも魔法でもない。


 ドニー先生はこの弱点を最初から見抜いていた....


「........仕方ない。」


 ガキッ! 《 358->357 》


『YUKIHIME (雪原の王女) ....』


 ゴゴゴ.....私の掌から一部の雪が噴き出した...私はその隙に建物の下に飛び降りた。


「もう隠密行動はいいか...」


 私がステルス系のゲームをやるといつも見つかってしまう....


 私は近くにあったバイクを盗んだ....


「よう、いい男...」


 それは古いBMW R4のバイクだった。私は跨って純粋魔力でエンジンをかけて走り出した....


「サイクロン...」


 一人の生徒がルーンを使った....私の周囲の風が小さな嵐を形成し始めた...小さくてもその風圧で私を簡単に空に吹き飛ばせるほどだった。


「俺を殺す気かよ!.....」


 私はアクセルを全開にしてその嵐から逃げた.....


「撃て!!」


 残りの生徒たちが一斉に私に向かって撃ってきた....


「空気の壁...」


 あの声!!....だが....見えない壁で道を塞いでいる生徒がいたとしても...Body oxygenのルーンは人や物を空気よりさらに薄く軽くできる....だから私は見えない壁を簡単に突破できた....


「もう少し....屋敷に着く.....」


 私は掌から雪を放って身を隠した....だがあの嵐は一向に消えない。


 私がバイクを走らせて屋敷の門の前に近づいた時...突然息ができなくなった...


 視界が暗くなってバイクを運転し続けられなくなった.....アティトヤと戦った時と同じだ..


 そして私は意識を失い...地面に転がった...運転していたバイクは建物にぶつかって大破した。


「.............うっ....」


 ドニー先生が私の前に現れた....彼は何かのマスクを付けていた...私ははっきり見えなかった。


「ここまでたどり着けたのは大したものだな....残念だが....」


「俺のルーンは周囲の酸素を消し去ることなんだよ」


 どういうことだ

子供の頃、友達はよくこう言っていたものだ。最強の魔法は「炎」でも「闇」でもなく、「風」なのだと。なにしろ空気がなければ生きていけないし、おまけに風そのものは実体がない――まるでゲームのチートコードを使っているようなものだからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ