表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロエの不思議な魔法の記録  作者: Sakusaku


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
56/58

56: ニトラ寮

 

 土曜日


 数日後、私は魔法訓練プログラムに再び参加した……え、何? 私とルイスのデートの方を知りたい? えっと……今週の日曜日まで待ってくれない? 彼もいつも暇なわけじゃないんだよ


 まあいいや、今の話に戻ろう。エイガ寮の四人仲間(私、マ—ベル、リボン、姫子)が強力なGTRに乗ってニトラ寮の区域に向かっていた。


 本当はシモさんのところから先に訓練したかったんだけど、エミリーちゃんに連絡したら全力で止めて、今シモさんと訓練するのは自殺行為と同じだって言われた。


 だから彼女は私に、すべての種類の魔法をある程度自在に使えるレベルまで上げてから来いと言った。


 次にどこで訓練するか決めていなかった私は、マ—ベルたちに聞いた。姫子がニトラ寮で訓練してみたらと言ったので、それに従ってきた。


 本当は一人で来るつもりだったけど、女の子たちがニトラ寮に遊びに行きたいと言って、こうしてみんなで車に乗ってきた。


 車を走らせていくと、周囲が砂漠に変わっていった。私もこの辺りは初めて来た。


 でも以前ドロシーが魔女を倒しに行った時に言っていたように、どの場所も気候は同じらしい。だから今は冬なので日差しもそれほど暑くない。


「で、みんなニトラ寮に何か用事あるの?」


 私が聞いた。


「ああ、知らなかったのね……実はニトラ寮は、私たちが食材を買いに来る市場なんだよ……」


「市場?……」


「そう……前に言ったでしょ、寮によっては大陸一つ分の巨大な領地を持っているところもあるって。その一つがニトラ寮。ただし小さな大陸くらいの規模だけど、そんなに大きくはないよ……」


「ふーん……」


「インドって国知ってる?」


 運転していたリボンが聞いた。


 インド……どこかで聞いたことがある。


「ジョジョたちがパキスタンに行く前に泊まったところだよね……」


「それそれ……ニトラ寮はインドの建築様式と内装がインド文化そのままなんだ……」


 私はネットで調べてみた。


 インドはヒンドゥー教が主な国で、首都はニューデリー。世界で一番人口が多い国だ。注意点として、インドはニューデリーとムンバイのような大都市だけが安全で、郊外から田舎に行くほど非常に危険な地域が多い……へえ……


 実は寝る前にインドのストリートフードの動画を見たことがあったけど、まさかそんなに危険な国だとは知らなかった。


「元の世界のインドなら、ムンバイとニューデリーだけに行くよう勧められるよ。他の街に行くなら高めのガイド付きで、一人で行っちゃダメだって……」


「そんなに詳しいんだ……」


「マイクで聞いただけだよ……」


 そんなので信用できるのかな……


「でもニトラ寮は安全だから。私たちも何回も行ってるし……」


「そうそう……召喚された人はみんな元の世界での性格や行動が審査されてるから、いい人ばかりだよ……」


 姫子が補足した……うん……なら大丈夫かな。


 え……ちょっと待って……インドが本当に危険なら、ジョジョの漫画でジョジョたちがインドに行った時に起きたことも本当なんだ……


「えっと……別に悪く言うつもりはないけど、インドの辺鄙な地域は君がジョジョで読んだ通りだよ」


「今でも?……」


「今でもそうだよ……」


「運転がめちゃくちゃ荒い国なんだよね。私が飛ばすよりすごいよ。動画見る?」


 後部座席のマ—ベルと私はリボンのスマホの動画を見た……動画の内容は、乗客をぎゅうぎゅうに詰め込んだバスが時速80キロで爆走しているものだった。


 道路は日本の住宅街よりずっと狭くて、バス前方を別のバスが二、三台走っていて、このバスが無理やり追い越しながらクラクションを鳴らし続ける。中の人たちは追い越されたバスの運転手を指差して怒鳴ったり、手を振って罵ったりしている。ふと見るとその道路は高速道路だった! 運転手は左右にハンドルを切りまくり、クラクションを鳴らし続け、罵声があちこちから聞こえてくる。


[おい! クソ運転しやがって!!]


 バス運転手はハンドルを左に右に回しまくっていて、腕が折れるんじゃないかと気の毒になるほどだった。


「は……はは……うぷ……ひひひ」


 私はダークジョーク系の面白い動画で笑うタイプだ……特にインスタのやつは笑い死にしそうになる。


 こんな動画見たら笑いを堪えきれなかった……よかった、誰も気づいてないみたい。


「すご……なんであんなにクラクション鳴らすんだろう。私の故郷だったらクラクション鳴らしたら道路のど真ん中でボクシング始まるよ……」


「道路で何かする時はクラクション鳴らさないと法律違反なんだって」


「こんな運転で事故らないの?」


「事故ったら二人とも車から降りて見て、相手が重傷か死んでなければ謝って別々に行く。インドの田舎の車は保険がないから、揉めたら罵り合うだけで殴り合いはしないよ……」


 私とマ—ベルは顔を見合わせ……そのまま黙り込んだ。


「まあ……とにかく……ニトラ寮ではそんなことは絶対起きないよ。約束する」


 言えば言うほどますます怖くなってきた。


 そしてようやくニトラ寮に到着した。

最近、タイのチャンネルでスタンドアップコメディの動画を見ました。出演者が父親とインドを旅行した時の体験を語っていました。面白くて示唆に富む内容だったので、ここでそのことを書いてみることにしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ