51: ある青年の愛の告白…
001
一晩にわたる戦闘の後……全員が探索隊の仮設基地で休んだ。
翌日、一晩中疲れ果てた全員が昼まで眠り続けた。荷物をまとめて車に戻った頃には、もう夕方になっていた。
駐車場所では別の医療チームが待機しており、姫子とドロシーを引き取って治療を続けることになった。
私とルイスさんは代わりにドロシーの車を二人で運転して帰ることになった……
きっと……魔女を倒せたからだろう……帰り道もそれほど急いでいなかった……学生たちはそれぞれ車を走らせながら、道沿いの自然の景色をのんびり眺めていた。
「帰り道の山道って……何度見ても慣れないですね……」
「熱帯雨林の山はこんなもんだよ。途中で車が壊れたりしたら大変だし……夜中なら特に……」
すべてが元の日常に戻っていく……
「ねえ……クロエ」
「はい……?」
「昨夜のこと……抱きついてきたやつ……」
昨夜、自分が何をしたか分かっている……言い訳したい気持ちはあったけど、何も言葉が出てこなかった。
「あの……その……何か……すごくドキドキして……わあーーー!!」
それを聞いた瞬間、私はハンドルを路肩に向けた。
「ちょ……ちょっと! 危ないじゃないか!」
警告されても全然聞こえなかった……人差し指で彼の口をふさいだ……顔が熱くなっていくのを感じた……
「や……もうその話しないで……恥ずかしいじゃない……分かった?」
言いながら頬が赤くなっていく……極限まで恥ずかしくて……ちらっと彼の顔を盗み見た……どんな顔をしているのかまったく読めなかった。
「……うん」
彼は頷いた。
でもそう約束したにもかかわらず……運命というのはこんなにも意地悪なのか……気づけばその場面を全員に見られていた。そして見知った誰かのオフロード車が。
「まあ~ 彼氏と道の途中でイチャイチャしちゃって~……私たちは先に行くわね、おひとり様の私たちには眺めるしかないもんね~」
このピンク髪のゲーマーヤンキー! よく私をからかえたわね!
「えっと……指を口から外してもらえる?」
「あっ! ごめんなさい……」
まったく……男の子にちょっと触るだけでもこんなに動揺するなんて……私って本当にだらしないわ!
「え……じゃあ……運転再開するね……」
まったく……初めて会った日から、彼のそばにいるたびにドキドキしてしまう……ちらっと見るたびに恥ずかしくて顔を背けたくなる……
もう限界だった……気持ちを抱え込めば込むほど息が詰まる。しかも彼は後ろに座っているし……
「ねえ……ルイス……あの……なたって……好きな女の子って……もういる……?」
聞いちゃった!!! 聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった!
ああ……何てことを言ってしまったんだろう……もし本当に好きな子がいたら……絶対いるに決まっている……彼の答えに期待しちゃだめよ、自分!
「いるよ……」
たった一言が、私の心を粉々(こなごな)に砕いた……
やっぱり……その人は私じゃないわよね……こんなにかっこいい人なんだから、私なんかより素敵な子がいるに決まって——
「金色の髪の女の子で、元貴族のお嬢様。制服を着ていて、優しくて、可愛くて、礼儀正しくて、しっかりしていて、おまけに戦いも強い」
え……え……ちょっと待って……それって……もしかして……私のこと!?
「そ……それって……あの……つまり……」
口がうまく動かないのに、彼は真剣な顔でこう答えた。
「君のことだよ……」
その告白に、私はどうしていいか分からなくなった……正直に言えば、今ここで車ごと山から転落しても理解できるくらいだった。
「……本当に?」
なぜか甘えた声が出てしまったのか自分でも分からない……彼は小さく笑って、後ろから抱きしめてきて、私の華奢な背中に頭を預けた。
「……僕は誰にも嘘をついたことはない……」
「……ルイス……」
「うん?」
彼が告白してくれたその瞬間……何かがすこしずつ変わっていくのを感じた。
私自身もすこしずつ変わっていった。
自分の呼び方さえも変わっていた。
「私」と呼ぶようになった。
「もし浮気したら……殺すから……分かった?」
「了解しました……お嬢様……」
彼はさらに強く抱きしめてくれた……帰り道の間中、私の顔から笑顔が消えることはなかった。
若い二人の甘い空気が、道のりをずっと満たし続けた……
私は……この上なく幸せだった……
私にとって、愛を告白するというのは、だいたいこんな感じです。お互いを理解し合っているから、なぜ好きなのかを説明する必要はない。ただ話をするだけで、なぜそんなに好きなのかが分かるんです。




