表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロエの不思議な魔法の記録  作者: Sakusaku


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/61

49: 母親...


「マジェスティ☆レイルガン!」


 金色の魔力と電気が混ざり合い、魔女まじょかお直撃ちょくげきした……いま魔女まじょかおにはかなりのきずきざまれていた……


「もうすぐ仕留しとめられる」


 千吉せんきちほのおけん魔女まじょむねりつけた。おおきな傷口きずぐちがぱっくりとひらいた。


 バン!!


 クロエがじゅうむねきずちをかけた。しかし……


心臓しんぞうがない!?」


「なんだって!?」


 二人ふたりとも一瞬いっしゅん呆気あっけられたが、それでも冷静れいせいさをたもっていた……


魔女まじょなかには心臓しんぞうたないものもいる……だから、欠片かけらのこさず完全かんぜんらなければならない」


 二人ふたりうなずいた……


なににせずめ……もし手足てあしられたり、ころされそうになったりしたら、わたしなんとかする」


 池田いけだがそうった。


 千吉せんきちうなずき、世界せかい魔女まじょかってさきんだ。魔女まじょはらいのけようとしたが、千吉せんきちけんでそのうでりつけた。


 しかし魔女まじょ筋肉きんにくはあまりにも分厚ぶあつく、魔法まほうつくられたけんでさえ、わずかなふかきずきざむのが精一杯せいいっぱいだった……


総攻撃そうこうげきをかけろ!」


 クロエは熱量ねつりょう限界げんかいまでたかめ、魔女まじょこまかく射撃しゃげきつづけた。


 しかしクロエ自身じしん、このままばしてもあまり得策とくさくではないとかんじていた……いまのところ魔女まじょはもはや反撃はんげきできないだろうが、


 このまま長引ながびけば、魔女まじょ身体からだ再生さいせいさせるにちがいないという予感よかんがあった。


 ルイスが魔女まじょかってそうとしたが、クロエが上着うわぎすそつかんでめた。


なにするんだ?」


 クロエは、いまいくら総攻撃そうこうげきをかけても、すぐには魔女まじょ仕留しとめられないとかっていた……


 確実かくじつ決着けっちゃくをつけるため、ふだ使つかわなければならなかった。


いまわたしたちでは、あの魔女まじょ完全かんぜん仕留しとめられない……」


「なんで……? メグミさんも千吉せんきちさんも十分じゅうぶんつよいじゃないか」


「いいえ……まだりない」


「……」


 戦場せんじょう喧騒けんそうなかで……彼女かのじょきわめて冷静れいせいに、淡々(たんたん)とルイスに説明せつめいした。


いまこの時点じてん魔法まほう戦闘せんとうけたものはほんの一握ひとにぎりしかいない……この戦力せんりょくのままでは、かなら再生さいせいされる」


 ルイスはしばらくかんがえてからこたえた。


「つまり、短時間たんじかん仕留しとめられるだけの実力じつりょくものさがせばいい……ということか」


「はい……」


 二人ふたりはシーモたちが待機たいきしている方向ほうこうかおけた。そこにはラケスもっていた。ルイスとクロエは同時どうじうなずき、インターコムでラケスに連絡れんらくった。


 {ラケスさん……こえますか?}


 {なんようだ……}


 {おねがいです……わたしたちとルイスにルーンで支援しえんをおねがいできますか……}


「なぜだ?」


 {これはわたし予感よかんぎませんが……魔女まじょひそかに身体からだ再生さいせいしているのではないかとおもっています}


「!!!」


 シーモはラケスの様子ようすづき、直接ちょくせつクロエに回線かいせんつないだ。


「クロエ……わたしはシーモ、リョットのちょうだ……ラケスのルーンを使つかわなければならない理由りゆう説明せつめいしてくれ」


「この四時間よじかん戦闘せんとうで……魔女まじょ弱点じゃくてんえてきました……そしてその弱点じゃくてんるこのは、相手あいて身体からだ赤外線せきがいせんカメラのように透視とうしすることもできます」


「それで?」


 {魔女まじょ地中ちちゅうからつるばしているのがえたからです。シズクさんの結界けっかい外側そとがわにある魔力まりょく吸収きゅうしゅうしようとしているものとおもわれます。ハンターxハンターのねん展開てんかいするのとおなじようなものです}


たしかに……シズクの能力のうりょく有効範囲ゆうこうはんい地上ちじょうかぎられる……それで、どんな作戦さくせんだ」


 {猛烈もうれつ攻撃こうげき一気いっき決着けっちゃくをつけます……20分以内ふんいないに……命令めいれいをおねがいします}


「……」


 シーモはしばらくかんがんだ……かつてライバルだったこの少女しょうじょははのことをあたまかべながら……


 本当ほんとうにそっくりだ……まるであのころおなじようにはなしているみたいだ。


 どれほど危険きけん状況じょうきょうでも冷静れいせいでいられる性格せいかく……それでもいのちけてたたか覚悟かくごがある。


かった……ラケスに全力ぜんりょく支援しえん魔法まほう使つかわせる……ただし条件じょうけんがある」


 {条件じょうけんですか?}


「ラケスに魔力量まりょくりょうやさせる……ただし、おまえたちの身体からだ魔力まりょくえられるのは21分間ふんかんだけだ」


「ちょっとて! それでんだらどうするんだ……」


 エミリーがそうくちはさんだ。


ねばいい……」


 そのつめたい一言ひとことに、そのにいた全員ぜんいんだまった。エミリーがシーモの胸倉むなぐらつかもうとしたが、寺島てらしま兄妹きょうだいはいってめた。


約束やくそくしたなら、たさなければならない……おまえははがそうっていた……」


 その言葉ことばいた瞬間しゅんかん……クロエの全身ぜんしんふるえた。


 {いま……シーモさん……わたしの……おかあさんのことを……おっしゃいましたか?}


 あのから一度いちどははえていない喪失感そうしつかん……もう二度にどもどせないとずっとおもつづけてきたこころどころうしなったいたみ……


 シーモのくちからそのはなしいた瞬間しゅんかん……すぐにかんじた……


 この魔法まほうくにのどこかに……おかあさんがらしているかもしれないと。


 おさなころ記憶きおくすこしだけよみがえった……あのうつくしいおかあさんが、のひらからゆき結晶けっしょうほのおりゅうしてせてくれたのを、けるようにていた。


 あのときよろこびは、いまでもはっきりとおぼえている。


「そのとおり……おまえはははかつてインプリジャンでもっとつよ魔法使まほうつかいだった……わたしおしえられるのはここまでだ……もっとりたければ……」


「あの魔女まじょを21分以内ふんいないたおせ……それができたなら、はなしてやる……」


 シーモのきびしいこえむと……クロエはすぐにれいった。


 {ありがとうございます……かならずやりげます……}


 ガキッ……《117,988,751→117,988,750》


つきやしない……ささえる……』


 金色こんじきひかり二人ふたり足元あしもとかがやいた……


 いまこそ——ツクヨミと、アマテラスがあらわれた。

この章のクライマックスまであと1話。次の章がどんな内容になるのか、本当に楽しみです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ