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五行の拳 学生編  作者: 東武瑛
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演武会

桜満開の修道大校門

多くの新入生が行き交う。

その中に平野を始め、拳法部の部員達がいた。

3年生になった平野は拳法部主将になった。

平野には独自の構想があった。

それは、新入生に対し、是が非でも入部させるのではなく、少林寺流空手の魅力を伝え、アピールする事にあった。

そして、新入生に対して、演武会のチラシを配る事にした。

演武会では型と組手を披露する。

これを一度切りではなく、何回か行う事にした。

演武会には、予想以上の見物人が新入生に限らず、集まった。

型はアナンクー、セイサン、ワンシュウ、チントウを団体、個人で演武した。

平野は主将として、五十四歩を演武した。

平野は主将になるのと同時に二段に昇段していた。

そのため、二段で習得する五十四歩を演武したのである。

(拳法部が発展するには、やみくもに根性の切り売りの稽古をするよりも、少林寺流空手の魅力を伝える事が重要)と平野は考えていた。

無論、稽古に厳しさは必要。だが、せっかく入部してきた新入生を振るい掛ける様な無謀な稽古は問題あり、と平野は思っていた。

幸い、四年生の先輩から「主将何だから、お前に任せるよ」と言われていた。

また、演武会での組手試合は型以上に少林寺流空手の魅力を伝えるに充分だった。

面と胴と小手を付けて思い切り加撃。攻防の展開は迫力あり、見物人に多いにアピールした。

結果的に20人程の新入生が拳法部に入部したのである。

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