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空手部からの入部
翌日、平野達、上級生が道場で準備体操をしていると、玄関から、「すみません」と言う声がした。
平野が玄関に行くと小柄だが精悍な学生が立っていた。
「初めまして。自分は隣の空手部の二年生ですが入部させて頂きたく参上しました」と言う。
平野が「なぜ空手部を辞めてまで、ウチに入部したいのですか?」と聞くと「ウチの空手部は型中心でたまにやる自由組手も相手に当ててはダメなんですよ。強くなるには、物足りないと言いますか」と学生は答えた。
「ふむ、成る程。まあウチに来るのは構わんけど、空手部には退部届けを出したのかい」と平野は聞いた。
「はい」と学生は答えた。
「よし、では、主将に会って貰おう。入りなさい」と平野は言い、学生を道場に入れた。
「主将。入部希望者ですけど隣の空手部にいたそうです」と平野が言うと主将は「隣の空手部とウチは友好関係にある。問題なかろう。入部を許す。名前は?」と聞くと学生は「石橋です」と答えた。




