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五行の拳 学生編  作者: 東武瑛
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一年生の組手稽古

組手稽古は面を付けず、先輩と一年生が対面して行われた。

半飛び足刀で羽目板まで、ぶっ飛ぶ者。

回転後ろ蹴りを脇腹に喰らい悶絶する者。

前廻しで蹴っ飛ばされる者、などがいた。

「よし、組手止め。全員整列。正座」主将が言うと一年生に安堵の感が流れた。

「どうも、今年の一年生は根性に欠ける様だな。今日の稽古は、ここまでにする。一年生は掃除して着替え、校門で待ってろ。歓迎会をしてやるからな」と主将が言うと一年生は雑巾がけを始めた。

掃除が終わって、奥の部屋から先輩が出ていくと一年生の一人が「おい。このままじゃ体壊れてしまうぜ」と言った。

皆、一様に頷く。

「いっそのこと、全員で辞めちまおうぜ」と一人が言うと平野がいきなり入って来た。

「辞めたい奴がいたら、辞めちまえ。去る者は追わん」と平野は言った。

一年生達は座り込んで「先輩、頑張ってみます」と皆、一様に言った。

「よし。それなら、これから歓迎会だ。俺について来い」と平野は言い、一年生は皆、平野について行った。

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