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一人稽古
その夜、平野は体の火照りで寝つけないでいた。
(組手を上手くなるには、どうしたら良いか?)と考えていると眼が冴えてくる。
平野は起き上がり、電灯に垂らした紐を前廻しで蹴ってみた。
すると紐が引き足に絡んだ。
(これじゃ足を掬われるな)と思い、蹴りの引き足が紐に絡まない様に蹴りの練習を続けた。
そして左拳で顔面を突き、右の螺旋手刀を出すコンビネーションの練習をした。
練習に熱中してると窓から見える空が明るくなり始めた。
結局、平野は徹夜で稽古し、朝飯を食べ、大学に向かった。




