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人と神との闘争

 護光を抜いた俺はその勢いに任せて魔力の刃を飛ばす。半月状の刃がサルダージャの元まで飛んでいくが腕を一振りさせるだけで霧散させてしまった。その間にも俺はサルダージャに接近、腕を斬りおろそうと護光を振り下ろすがサルダージャの魔力によって作られた剣により防がれた。


「ふふ、坊主。あの生ゴミはどうした。我がお前の目の前で犯してやるぞ」


「クソ邪神めが!」


 言葉の応酬の間にも剣を数十合打ち合い、ようやく相手の頬を薄皮一枚斬れただけ。俺は思わず内心で舌打ちをした。

 現状戦力として使えるのはリカエルくらいだろう。俺自身に与えられたリカエルの力もあるがこれは本当にヤバくなったときに残しておきたい。俺自身も戦闘が得意なわけでもなく、使える力を使わなければ負けるかもしれないがそこは確実に仕留めたいのでどうにかしたい。

 焦りが見える中で俺は一つの存在を思い出していた。リカエルによって生み出された存在のことを。


「ユースベル!宿れ!」


「やっと呼んでくれたなタツ!」


 護光にユースベルが宿り、闇の魔力が放出される。何よりも黒く、漆黒なその闇にサルダージャも少しだけ怯む。そのまま容赦なく攻め立てる。右斜めに振り下ろし、左でユースベルが宿ったことにより使える闇魔法ダークボールを放つ。サルダージャも神なだけあり余裕で避ける。思わず舌打ちをしながらも刀を動かす。扱い方の知らない刀はサルダージャの前に為すすべもなく、あっさりとあしらわれる。嘲笑の笑みを浮かべたサルダージャはその場を動かずに全て防いでみせた。


「クク、その程度か。所詮は人の子。神を傷を付けれたのもまぐれか」


「舐めんなよ、クソ野郎」


 神と人との違いは歴然。俺は否応なくして追い詰められた。一太刀振る度に掠り傷が増えていく。ユースベルの力をもってして俺は神には及ばなかった。ユースベルの力を把握していないのもこの様の原因か。悔しくて悔しくて仕方がない。だが、嘆く暇も神は与えてくれない。邪神は俺の心をいたぶるように指一本で俺の攻撃をいなす。


「その程度では神を殺すなど不可能よ。諦めろクズが」


「黙れぇぇぇ!!!」


 俺の渾身の一撃をサルダージャは意図もたやすく受け止める。神には人は勝てないのか、人はそれ程にも弱いのか。弱い故に死ぬのは当たり前だった。俺はそれを死ぬ間際に悟った。

 胸にはサルダージャの腕が突き刺さっている。サルダージャは下卑た笑みを浮かべている。


「クク、人の子よな赤坂龍よ。神には勝てぬのは分かったであろう?」


 俺の意識は朦朧としていた。神の力を出し惜しみしたからか。いや結果は変わらなかっただろう。本気で殺しにきたのだから俺はどの道負けていたのか。リベルだけが心残りだ。あいつは大人な子供だけど寂しがり屋なんだ。俺と同じ寂しがり屋。


「おにいぢゃーーん!!」


 泣きながら俺の元へ駆けてこようとするリベルをアイリスが止めている。ああリベルと最後まで生きたかったな。俺は最後の最後に置き土産を残すことにした。神の力ならば俺の願いを叶えてくれる。意識はもうなくなる。その前に。


「はは、邪神よ。置き土産だ」


 俺は神の力をもって邪神の目玉をくり剥いた。絶叫あげる邪神を目にしてさらに呪いをかける。決して解けないように強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く強く、リベルを護るために強く呪いをかけた。かちり。音が鳴った。


「おのれぇ!!!またしてもか!人の子如きが我に呪いなぞ!」


「神呪の鍵止め。ああ、お迎えか。リベル……愛して」


 意識が途絶えた。


 


 

戦闘描写が圧倒的に苦手。

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