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絶対正義の神・リカエル

段々短くなってる。済みませぬ。

 俺は夢の中で目を覚ました。白い空間はとても狭く感じる。目の前には絶対正義の神がいた。俺はその神を見た。筋骨隆々としたその体は頼りに見える。顔はイケメンより劣る程度、体のあちこちに傷がある。何故か上半身裸の神がそこにいた。


「俺に何をさせたかったんだ」


 理性を吹き飛ばした後、神の力を行使した。代償として血が必要最低限以外吹き出させて。


『我は絶対正義の神リカエル。お前の守りたいと思う正義の心に感服した。よってお前に我の力の一部を譲り渡した』


「これからお前の真似事をしろということか?」


 リカエルは首を振った。


『我が望むのはお前が守りたいと思う心をたぎらせるのを見ることのみ。もはや邪神と蔑まされて信仰心がなくなった我が動くことは不可能。お前を通して絶対正義を見たいだけだ』


「絶対正義、ね。そんなものは本当にあるのか?」


『ほう……それはどういうことだ?』


 俺は神に対しても一歩も引かない。守るための力は有り難く頂くが精神論を信じる程馬鹿ではない。そんなものは犬に食わせておけばいい。


「お前がいう絶対正義なんてものは存在しない。あるのは人の視点による善悪の解釈のみ。人によって変わるものだ」


『………確かにお前の言うとおりだ。だが、我は傲慢なのだ。生まれてこの方絶対正義を掲げて翻したことなどない』


「ならば、俺はお前の力を俺の解釈で使う。その場で見ていろ。本物の邪神に一泡喰わせてやる」


『目に焼き付けておこう。お前の行いを』


「ああ、楽しみにしとけ。俺は絶対正義の名の下に復讐を果たしてやる。一発ぶん殴らないと気が済まないからな」


 俺は目が覚めるのが分かった。じゃあなとリカエルに言ってから空間から去った。



『悲しき男よ。我に心の強さを見せよ。さすれば、更なる力を与えてやろう』


 リカエルは誰に言うでもなく呟いてにやりと笑った。


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