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宮野君の生徒会ハーレム日常譚  作者: くるみや


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第3話 隣の二人

 我が西高一年は成績によって授業を受けるクラスを決める「パート分け」が行われている。「入学おめでとうテスト」の結果も返ってきて今日からそのクラス分けが始まるらしい。俺の成績はというと、平均は超えているがそこまで良くもない、この学校では中の上くらいだ。


「ねえねえ宮野君。テストどうだった?」


 風香さんがそう尋ねてきた。


「俺は真ん中くらいだよ」

「やったー!宮野君に勝ったぞー!」

「えっ、風香さんはどうだったの?」

「ふふん、私の順位は一桁だ」

「マジ?風香さんってすっげえ頭良かったんだな。今度勉強教えてよ」

「えへへ。もちろんだよ!」


 風香さんは頭が良いらしい。今度宿題写させてもらうとするか。


 パート分けは各教科行われており、それぞれ教室や座席が異なる。新鮮で良いが覚えるのが大変だ。それに、周りが全然知らない人ということも起こりやすい。これに関しては、毎回いろんな人と話して仲良くなろう、と考えるしかない。


 よし、やろうと意気込み一時間目の数学のパート分けと座席を確認する。自分の席に行くと、隣には見覚えのある顔の女子生徒がいる。


「あ、宮野君、こんにち。」


 そう挨拶してきたこの子は一年一組の塩塚結(しおづかゆい)さん。俺と同じく生徒会に所属している。先日の顔合わせにもいた。


「こんにちは、塩塚さん。しばらくの間よろしくね」

「うん。こちらこそよろしく。私、宮野君と話してみたかったんだよね」

「え、そうだったの?」

「うん。その筆箱に付いてるキーホルダー、私も持ってるよ」


 そう言って塩塚さんが指をさしたのは、俺の好きなバンドのキーホルダーである。


「マジで?塩塚さんもこのバンド聴くの?」

「うん。昨日それ見て、宮野君も好きなのかなって思って」

「めっちゃ好き。よかったら今度語り合わない?」

「うん。もちろん。」


 意外な共通点を持っていて少し嬉しい。俺の周りには話せる人が居なかったから浮かれてつい誘ってしまったが、急すぎたかな。


 とにかく、隣の人が面識のある人で良かった。初対面の人でも、こういった感じでお互いの趣味の話をすれば、何とかやっていけそうだな。


 ***


 一時間目を終えて、二時間目の準備をする。次は英語か。噂で聞いた話によると、英語の授業は隣の人とかなりの頻度で話すらしい。知り合いでないとキツイな。そう思い次の教室に向かい、自分の座席を確認する。自分の座席の方へ視線を向けると、隣の席には少し知っている人が座っている。一年一組の佐野(さの)ひよりさんだ。彼女も生徒会に所属している。顔合わせでも見かけた。俺は自分の座席へと向かう。


「よ、よろしく、佐野さん」

「ん、ああ君か。よろしく宮野。ウチのことはひよりでいいよ」

「いきなり呼び捨てはちょっと、、」

「そうか?まあ何でもいいよ。好きなように呼んでね」

「じゃあ、ひよりさんで」

「ういー」

「ひよりさんは英語得意?」

「ぼちぼちだな。宮野は?」

「俺もぼちぼちって感じかな」

「同じだね」

「そうだね」


 これならなんとかやっていけそうか?ひよりさんのことはあまり分からなかったけど、まあこれから知っていこう。


 ***


 こうして何とか今日の授業を終えて帰ろうかとしていたところ、後ろから声をかけられた。


「おーい宮野君、今日暇?」


 声の主は塩塚さんだった。


「今日は、、特にやることないし暇だよ」

「ならどっかで駄弁らない?バンドの話、しよ?」

「おお!もちろんだよ」


 こんなにも早く話せる機会が来るなんて。


 俺と塩塚さんは近くのファミレスで一時間ほど熱く語り合い、同志となった。


「今日はありがとう、塩塚さん」

「こちらこそありがとう、宮野君。また話そうね」

「もちろんさ」


 趣味を語り合えることは素晴らしいことだ。四六時中話していたいし、色んな人に知ってもらいたい。そんなことを考えつつ、鼻歌を歌いながら自転車を漕ぐ。

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