第12話 ハーレム勉強会①
俺は今、とても憂鬱な気分である。なぜなら、来週から定期テストが始まるからである。うちの高校では、テスト勉強の一環として、各教科大量の課題が出される。こんな量の課題一人で終わるらせれるわけないじゃないか。そう嘆いていたところに一件のメッセージが届く。
『生徒会一年ズで一緒にテスト勉強をしましょう!』
悠月が一年生徒会のメンバーだけのメッセージグループでそう提案した。
『イイじゃーん!やろやろ!』
『私もさんせー』
『いいですね!』
みんなの反応は好感触だ。
『てことでみんな今日の放課後から毎日生徒会室しゅーごう』
『あ、来れる人だけでいいからねー』
ふむ。中々悪くない提案だな。どうせ家でやってもあんま集中できないし行ってみるか。
***
放課後になったので、俺は生徒会室へと向かおうとしたところで
「みやのくーん、もしかして勉強会?」
風香さんがそう声を尋ねてきた。
「うん。そうだよ」
「私も行こうと思ってたの。一緒に行こ!」
「ああ、そうだな」
俺と風香さんは生徒会室へと向かう。
俺達が生徒会室についたところで、既に悠月、陽子さん、谷口さんの三人がいた。
「よっすー」
「おー来たかー」
先客に軽く挨拶をしてから三人の座っている席の後ろに二人並んで座る。俺達が席に着いた直後に
「どもー」
と塩塚さんが入ってきた。
今日はこの六人がフルメンバーだそうだ。俺が問題集を開いたところで、悠月がおもむろに立ち上がり教卓の前へと歩いていく。そして彼女はこう言う。
「早速だがこの勉強会のルール説明を行う!」
「は?」
おいおい聞いてないぞ。まさかデスゲームでも始めるつもりか?
「せっかくこうやってみんなで集まって勉強するんだ。一人で黙々とやっていたら家と何ら変わりない。そこでだ。成績上位の者が下位の者に教えるというのはどうだろうか。これなら普段の勉強と一風変わって良いだろう」
ほう。中々悪くない提案だな。
「いいんじゃなーい。楽しそう」
「実に面白そうですわ」
「良いんじゃないですか」
「私もー!」
「俺もいいと思うぞ」
「じゃ、決まりだね」
ということで、悠月発案の勉強会はこうして幕を開けた。




