第10話 睡眠ホラー
眠い。あまりにも眠い。理由は単純明快、オールしたからである。ではなぜオールしたのか。課題である。今日提出しなければならない課題に全く手を付けておらず、蒼を頼りながらなんとか終わらせたのが今日の六時。ここから眠れず学校に来たのだ。
「みやのくーん。起きてー」
朝のHR中、居眠りをしている俺を風香さんが起こしてくる。正直まだ寝ていたい。俺が狸寝入りを決意したその時
「いてえ!!」
突然、後頭部への強烈な痛みを感じ、俺は飛び起きる。目の前には担任がいる。
「起きろよー宮野ー」
「叩かなくてもいいじゃないですかー」
一時間目の授業も担任だし、しばらく寝れないな。
眠気に耐えながらなんとか午前の授業を終える。そして俺は生徒会室へと向かう。生徒会室には大きいソファが一つ置いてある。絶好の睡眠スポットだ。俺が中学の時に発明した「パイプ椅子ベッド」とは比べ物にならないほど素晴らしい寝具となりえるだろう。
生徒会室のドアを開ける。中に誰もいないことを確認して、ソファへダイブ!スマホのアラームをセットし、俺は目を閉じて深い眠りへと落ちていく。
***
アラームの音よりも先に俺は目を覚ます。あるあるである。
俺は立ち上がろうとするが、足が動かない。その理由はすぐに分かった。
「あなたは誰?」
俺の太ももを枕にして、知らない女子生徒が寝ていた。




