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サバゲー狂想曲   作者: せな
第二章 チーム開設
19/81

独りぼっち

「全く気付かんかった」

クレインが呟く


「初日やし頑張った方ちゃうかな?」

「そんなん言われてもなぁ・・・」

「開始した時セーフティから丸見えやったらしいわ」

「あそこ隠れる時きをつけなあかんって言ったやん」

「何がアカンかったんやろ?」

「開始前皆話しとかほとんどしてなかったやろ?」

「たぶん音でバレたんちゃうかな」

「そう言えば枝踏んだなw」


セーフティに帰ると韋駄天が笑いながら寄ってきた


「サプレッサーは反則やろーw」

「何の事かなー?」

「銃見せてみ?」


ホルスターからPPKとM645を抜いて見せる


「これサプレッサー付かへんなぁ」


弄りながらぼやく韋駄天


「胸の見せてみ」

「いやん♪」

「そう言うのいいから早よ」


口を尖らせながらコルポッケを差し出す


「こんな小さい銃なわけないよなぁ・・・」


弄りながら銃口を覗き込む

(よい子は真似しちゃいけません)


「んーーーーーー?」

「これってネジ山か?」


バレた


観念してサプレッサーを差し出す


「やっぱり持ってたか」


受け取るなりサッと取り付けてフィールド入り口の外灯を撃つ


プシュ

・・・・・・・・・

コーーーーン


「小さいのに良く飛ぶなぁ」

外灯はここから15mは離れている


「韋駄天今撃ったよな?」

鉄人が近づいてきた


プシュプシュプシュッ


コンコンコーーーーン


「良く飛ぶし音も小さいわ」

「これはちょっと気付かんなぁ」


「それはそうと」

「何処隠れてた?」


「うぇっっ」

「内緒♪」


人差し指を唇にあてがいながら答える


「これは絶対言わへん気やな・・・」

「言いませんっ!!」


全員が苦笑い


「まるで幽霊に撃たれたみたいやったわ」

「ほんまや」

「こう言うのを狐に化かされたって言うんやろな」

「同感や」


「どうする?」

「もう少しやる?」


「狐狩りは面白いけどターゲットが変態過ぎて勝てん」

「変態てw」


「次はちゃんと兎を入れよう」

「じゃあ誰が入る?」


「オレオレオレ」

とクレイン

「僕も入ろかな」

続いて名乗りをあげたのは韋駄天

「俺もやってみたいな」

ハンターまで名乗りをあげる


「いっそ皆入ってフォックス1人に探させる?」

「いや」

「それは無理あるやろ」

「物は試しやなw」

「試すな」

「10分くらいで始めてな」

「笛は要らんでー」

「人の話し聞けってw」


かくして独りで攻めこむ事になった


果たしてフォックスはランボーになれるのか?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


10分と言われてもちょっと困る

とりあえずガスと弾を補充する


スタート地点で待ち構えてたら終わりやんな・・・

なんとなく東屋で集中砲火浴びせさせられそうな気がする


10分たったね

でも行かない


宮本武蔵も巌流島で焦らして勝ったし

マトモに突っ込んだらまず負ける


負けるのは良いけど痛いのは嫌


潜伏場所が多いのは両サイドのブッシュ左側の射線を切るには左へ回る必用がある


けれど左へ回ると広場は大階段から狙い撃ちに合うだろう


ならば・・・・・・


スタート地点で撃ち抜かれるのは嫌なのでとりあえず走ってフィールドに入る


そのまま左右どちらにも行かず目の前にある3m弱の石垣に飛び付きそのまま登りきるとブッシュへと入った


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うそやろ

走ってフィールド入るのは予想してたけどあの石垣登るか?

普通無理やろ

お陰で完全に見失ったわ

でも上に出るしかない筈や

後は皆に任せた!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


何の音もせんなぁ

大階段から石垣の角を狙ってるけどホントに来るんかなぁ?

向こうやったりして・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うわっ!!

何や?誰や?

向こうでガサガサ音がしたよな?

でも中階段から誰か入ってきたんやろか・・・

打ち合わせでは大階段から頂上付近の間で集中砲火する筈やったやろ?

まさかフォックス?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一か八かだったけど誰もいない


スタート地点を狙うなら此処に1人いただろうけど流石に大人気ないって思ったのかな?


全神経を耳に集中して眼を閉じる

全方位音響索敵

こう言うときは眼を瞑る方が良くわかるんだよね


うん

近くにはいない


近くにはいない

少しだけ離れてるね

僅かに枝を揺らす音

左前方・・・


ゆっくりと眼を開き暗闇に眼を凝らす

不自然に丸い影を発見


でもブッシュが邪魔だな

そのまま斜面を観察する


他にはいないっぽい?


予想ではこの斜面には右側中階段頂上付近と左側に伏兵を忍ばせておく筈

そして大階段に1人

雑木林にはフィールド入り口の監視に1人配置して残りは東屋とその付近の木の影?


だと思うんだけど

中階段頂上付近はブッシュが濃くてわからない


とりあえず見付けた敵を撃てるとこまで進もうか


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


僅かな音がするのは仕方がない

なので出来るだけ不規則に動く


既に見付けているので回り込むのはそれ程難しくはない


ゆっくりと進み狙える位置までくる

動かない


気付いてないのかな?


とりあえず詰める

4m・・・・・

3m・・・

2m・・


流石にバレてないわけ無いよね?

でも銃口は上の芝生方向を向いてる気がする


んーーーーーー


寄ってみるか

相手の息遣いが聞こえるようだ

黒い物体が目の前にある


これは・・・・・・誰だ?

ファマス?

クレリック?


最後の1mを這い進みサプレッサーの先で靴の裏を突つく

ビクッと身体を震わせ力なく無く突っ伏した親指を上に向けて合図してきた


そのまま並ぶところまで移動する

やはりクレリックだった左右を見回すが人影はない


少し中に戻り中階段へ向かう

誰もいない予想が外れたか


音もなくブッシュを離れ芝生の上へ出る

向こう側へ行くには通路を渡るしかない


そのまま腹這いで通路を渡り再び芝生に入る


東屋・・・


人影有り


1人・・・・・だけ?


慎重にブッシュの際を這い進み後ろへと回り込む

不意に相手が振り返る

じっと動かずやり過ごす


3回ほど頭を巡らせていたが再び大階段へと頭を向けた

流石にフリーズは無理だね


プシュ


「ヒット?」


怪訝そうなヒットコールに足音が重なる

やはりスロープ終点に隠れていたのだ


彼は崖側の柵に沿って植えられている木の袂に隠れ様子を伺っていた


これもゲット


プシュ

「ヒットッ!」


これで3人か・・・

予想されるのは大階段に1人と中階段下に1人

あと2人は何処だろう?


雑木林を見やるがそれらしき影が見当たらない

芝生の上を引き返し中階段頂上付近へ戻る


ゆっくりと雑木林の中へ・・・

流石に音がするな


木の影から頭を上げて下を見渡す

階段入口付近に影


此処までは予想通り


プシュ

「ヒット」


さて


後は何処だろう?

ポケットから弾を取り出し補充する


大階段方面には隠れているだろう

通路を渡り再び芝生へ


右手の稜線に沿って這い進み水呑場へ

此処には外側へ向けて半円状の低い壁がある

本来なら円の内側に隠れるのだが今回は外側に沿って回り込む

頭を上げるのが躊躇われるので下の索敵が出来ない


もしかしたら袋小路の階段上に居るのかな?

此処は通路を頂点に下っているので良く見えない


仕方ないので慎重に通路を渡り大階段の頂点に至る

下を覗くと・・・・・


やっぱりいた

1人か・・・


プシュ

「ヒットッ」


ヒットコールの瞬間足音がする

反応するより先に背中を撃たれていた


「ヒットー」

「流石に無理だわw」


ムクリと立ち上がるとそこには韋駄天の姿が

やはり袋小路の入口に隠れていたようだ


彼はポケットから笛を取り出し終了の合図を鳴らした

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