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サバゲー狂想曲   作者: せな
第二章 チーム開設
14/81

挑戦者あらわる

3人で始めたサバイバルゲーム

とは言え3人ではチームとも呼べず名前もまだ無い


先日の定例会でチームと連携の必要性を痛感していた


そんなこんなで1週間が過ぎた土曜日

鷹の目の定例会は偶数週の月2回開催

なので今夜は身内のゲーム会である


「フォックス」

「何?」

「ちょっとゲームしに行かへんか?」

「久しぶりやね~」

「じゃあ例の本屋で会おう」

「直ぐ出るわ」


クレリックからの電話に軽く仕度を整え家を出る


歩いて15分程の所に有る本屋さんには幾つかのゲーム筐体が置いてあり時々行って遊んでいた


時の流行りはCAPCOMの格闘ゲームである

私は高校時代からプレイしていたのでソコソコの腕前である


「まだ来ないなぁ」


独りで席に座りプレイしていると視界の端で見慣れぬ車が停まった

スズキから発売されたばかりのエスクード

燃費も良くラゲッジの広いSUVだ


「待ったか?」


クレリックの声に顔を上げると見知らぬ顔


背はクレリックと変わらないが細身の彼はクレリックより小さく見える

瓶の底のような分厚いメガネをかけていて前髪はツンツンと立っていた


彼の名は「クレイン」フリーターとの事

此処でゲームをしている時に出会ったらしい

聞けばサバゲーに興味があるらしく数名の友人達と一緒に参加してみたいのだとか


「クレリック車買ったん?」

「家の経費で新車下ろしたわ」


流石のお寺さん


クレリックは大学浪人ではあるがアルバイトとして家で法事の手伝いをやっている

親父さんのクラウンだと見た目は良いが大がかりな道具を運ぶ時に大変だったので快諾してくれたらしい


取り敢えず他のメンバーは夕方に集まり出すとの事なので一時解散し夕方に集まる事に


彼は今後台風の目になっていくのだがこの時は未だ誰も予想していなかった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「始めましてこんばんは~」

「こんばんはー」


待ち合わせは18時に駅前ロータリー

夜の用意を済ませクレリックの車で向かう

17時40分頃についたのだか既に5人集まっていた


「まだ来てないのいるけどぼちぼち来ると思うんで」

「取り敢えず自己紹介しときましょうか」


既に顔を会わせていたクレインの段取りで自己紹介を済ます


短髪で小柄な女性「ムーン」

学生時代運動部だったらしく体力には自信があるらしい

人懐っこい表情ではあるが近づいてこようとはしない

人見知りだろうか?


肩口まで髪を伸ばした女性「姫」

大柄でクレインより少し低いくらい

165cmくらいはありそうだ


色黒な男性は「鉄人」

背が高く175cmくらいありそうだ

髪は短髪で後ろ髪だけを伸ばして括っている

彼は大工の傍ら全国のアイアンマンレースを渡り歩くのが趣味らしく細身なのに腕や脚の筋肉がモリモリと逞しい


「Mr.K」はクレリックもかくやと言う程の大柄な男性で今はフリーター

大きな身体に厳つい目付きの割に飄々として好感が持てる

ムードメーカー的なタイプである


他のメンバーは後々集まるとの事

少し時間があるようなのでガストで晩御飯を食べることになった


当時はまだ携帯電話は高価で大きかった時代

皆はポケベルを使って連絡を取りあっていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「フォックスさんはその格好って事は今夜もゲームするの?」

「その予定です」


何時もの黒尽くめに青い上着を羽織り黒の帽子をかぶっていた

店内なので帽子を脱ぐ


「すごい髪型」

「ヘアピンガチガチでヤバイな」


三つ編みにしてヘアピンで止めるのには理由がある

私の髪は細くしなやかでコシが無い

なので編まずにヘアピンだけだと直ぐにずり落ちる

ムースもジェルも直ぐに取れる

髪を長くしているのも短いと髪型を整えるのが面倒だからだ


「なんだかレイア姫みたい」

「いつもその格好でゲームしてるの?」

「そうですね」

「夜しかサバゲやらないんで真っ黒くろすけです」


私に限らず皆は適当に黒い服を見繕って着ていた

装備も技術も駆け出しの初心者達


とにもかくにもサバゲーがしたいだけの集まりだった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「6時半か・・・」

「おばちゃんとこでマスク売ってたよな?」


早々にご飯を食べ終えたクレインが呟く


「おばちゃんってホビーショップM?」

「そうそう煙草屋みたいなとこな」

「僕らもソコで揃えてるんや」


「よし」

「今から買いに行くでー♪」


なんと今から装備を揃えて今夜に参戦したいと言うのだ


「えっ?」

「ちょっとまって」

「そのお店何時までやってるの?」


慌てて掻き込みながら姫とムーンが聞いてくる


「たぶん19時ちゃうかなぁ」

「他の子等はどうすんの?」

「どうせご飯食べるやろから此処に来るやろ?」


なんだか鉄人もやる気満々である


「皆来るまでゆっくり食べとり」

と言うと鉄人は5000円をテーブルに置いた


「俺等ちょっと行ってくるわ」


そう言うと足早に店を出て行くと入れ替わるように1人の男性が駆け寄ってきた


「俺達も言ってくるからまた後でな」


挨拶もソコソコに立ち去っていった


「誰ちゃん?」

「今のはバンカー」

「大阪の大学に通う仲間内で1番のインテリ君」


聞けば高校の部活の先輩と後輩

そしてその先輩の1人の友達とその後輩と言う繋がりらしい

なんだかややこしいがとにかく高校時代からの仲間で、グループを繋げたその先輩は関東の大学へ進学したらしく残ったメンバーがそのまつるんでいるとの事


あれこれと話している内に私達3人もこのメンバーに加わる事になった


いつも集まるメンバーは15人くらいはいるようだが全員がサバゲーに興味があるわけでは無い


それでもメンバーが増えるのは良い事だ

しかも当時は珍しい女性ゲーマーが増える


どんなプレイが出きるのかと心が弾んでいた

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