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サバゲー狂想曲   作者: せな
第二章 チーム開設
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新メンバー襲来

2人が装備を買い出しに行った少し後に韋駄天が到着した

軽く挨拶と自己紹介を終えると傍目には合コンとしか見えない状態になっていた


「え・・・・・っと」

「ご趣味は?」


「フォックスやめてw」

「お見合いや無いんやから」


笑いながら答える韋駄天の横でクレリックは爆笑している


「御華を少々」


軽く会釈しながら答えるMr.K

これにはムーンも思わず吹き出しクレリックは目を丸している


「冗談はそのへんにしてよー」

と姫が割って入る


「おおっ!?」

「始めまして!」


元気良く現れたのは通称「ドワーフ」

ドワーフと言うには背が高い160cmだがその名に恥じぬ太めの体格である

メガネをかけた短髪の男性で喋り口調に特徴がある

本人曰く重度のオタクでありプロレスマニア

基本的には会社を休まず黙々と働き稼いだ給料は全て趣味につぎ込む

普段休まない代わりにイベントの為には容赦無く有給で大型連休を取得する強者である

座右の銘は「社会はオタクが廻してる」


「サバゲーやるんやって?」


通路を挟んだテーブルに座り手早くオーダーを済ますと話しかけてきた


「そうそう」

「この3人は経験者で教えて貰う感じ」


姫があちらのテーブルに移りながら説明してくれた


「私らもまだ初心者なんで教えるとかあんまりわからないですよー」

「それなら一緒に頑張る感じっすね!!」


このドワーフさん結構「圧」が強め

好い人なんだろうけどこう言う熱血系はちょっと苦手な私


「よっ」

「ドワーフ」

「んー」

「始めまして?」


おどけた感じのこの男性は「デュエル」

160cm弱の小柄な人でこちらもオタクではあるもののドワーフ程ではないとか

サラサラの短髪で少し茶色がかっていた


「おばんですー」


一緒に入って来たのは「B」

物静かで丁寧な物腰の紳士だ


この3人はサバゲーに興味が無いらしい

今夜は何時ものように駅前に集まってきただけなんだとか


2人はドワーフの席に座り各々注文していく


そろそろ20時に差し掛かる

買い出しに行った子達が遅いなと思いつつ少し居心地が悪くなってきた


そもそも戦闘用の服なのである

ファミレスで談話するつもりではなかったのだ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あまたせー」

「用意できたし行こかー」


「俺等は今日はパスするわ」

「まだ食べてるっす」


ドワーフ・デュエル・B・姫・ムーンとは此処で別れて我々は公園へ向かった


クレイン・バンカー・鉄人・Mr.Kの4人に加えてもう1人「ハンター」が加わっていた


165cmで中肉中背なのだが細身や細マッチョに囲まれると太って見えてしまう

清潔感のある短く刈り込まれた黒髪

切れ長の細い目にメガネをかけている

既に黒い服を着ているところを見るとやる気は十分なようだ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「夜の公園ってなんか興奮するなー」

「何に興奮してるねんw」


クレインと鉄人の掛け合い漫才を見ながら仕度を終える


総勢8名となったのでこのフィールド始めてのチーム戦を行う

と言っても全滅戦なのだがそれでもチーム戦が出きるとあって皆張り切っている


「どう分けようか・・・」


皆それぞれハンドガンを持っている

ホビーショップでマスクと一緒にエアコキの拳銃を買っていたようだ

その中で鉄人とハンターだけはガスガンを持っていた

若気の至りで買っていたガスガンを引っ張り出してきたらしい


このメンバーは姫とムーンだけが私と同じ19歳

韋駄天・クレリック・Mr.Kの3人が1学年下

クレイン・デュエル・ドワーフ・バンカーの4人は一つ上

鉄人とハンターは2つ上になる


中でも鉄人とハンターは幼馴染みで学生時代は色々とヤンチャだったらしい


「皆エアコキとガスガンかぁ・・・」

「ガス・・・?」


「ハンターさん」

「何かな?」


彼が手に持つ銃には見覚えがあった

シルバーメッキのロワフレームに黒のスライド

ガバメント系のロングタイプ


「それって・・・」

「ヨネザワのハードボーラーですよね?」

「まさか知ってる人がいるとは思わんかったな」

苦笑するハンター


このハードボーラー

フルオート可能な曲者で当時でも既に生産終了から10年近くたっていた骨董品である

外部タンクを繋いでいないので弾数は撃てないがフルオートは驚異だ


「久しぶりに見たわ」

「前持ってたけど壊れちゃったんだよね・・・」

(そう言えばどこやったかな?)


「そう言うフォックスさんのガバメント」

「マルイじゃないよね」


「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」


「うふふふふふ」

「あははははは」


2人の乾いた笑いが響いていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


流石にハンドガン相手に電動を使うのは鬼畜なのでハンドガン戦をする事にした


このフィールドはセーフティとしている駐車場から左右に別れる地形である


左の道を行けば直ぐ右手に長い階段がある

高低差は約10m

そのまま道沿いに進めば螺旋状に登りのスロープが作られていて小山を迂回する形で頂上に至る

頂上には6角形の屋根を持ったベンチスペースがあった


右の道を行けば少し開けた場所に出る

その左手には真ん中に植え込みを備えた大きな階段がある

階段を登ると左右に芝生を従えた道が緩やかな上り坂となっていて頂上のベンチスペースへと繋がっていた

大階段を登って直ぐ右手に下りる階段があるのだがソコは下りても東屋があるだけの袋小路となっているので注意が必用

周りから見えないのでカップル御用達である


この小さな山は通路の外は石垣や絶壁となっているため柵を乗り越えるのは厳禁

危ないゲームではあるが安全第一は大切な事だ


通路と通路の間は雑木林となっているので隠れる場所には困らない

ハンドガン戦だけでなく電動戦も出来る優秀でコンパクトなフィールドである


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


予想はしていたがやはり鉄人の動きが良い

ハンターと撃ち合いをしていた事もあったらしくポイントも的確に突いてくる


ハンターも戦局を見極めセミ・フルを使い分ける所は初心者とは思えない

戦況に合わせて攻守を使い分けるオールラウンダーだ


Mr.Kは基本的にクレリックと似たタイプの戦い方で片膝を付かずあまり寝転んだりもしない

走ったり不意を突くと言うより正面から正攻法を好むタイプ


クレインはと言うと・・・

とにかく騒がしい

敵方に声をかけてきたり走って後背を突いたりとトリッキーな遊撃タイプ


個性豊かなメンバーを迎え新たな局面を迎えた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ちょっと良いかな?」

「どうした?フォックス」


ハンドガン戦を始めて既に2時間が経過している

展開が早く15分程で決着がつくため既に8戦を終えていた


「ハンドガンばっかりも何だし電動入れてみる?」

「俺等持ってないで」


元々私とクレリックと韋駄天の3人はゲームを始めるに当たって各々クルツを買い揃えていた

韋駄天のクルツはM16に買い換えた時に私が貰い受けクレリックはファマスを使い始めてからもクルツを用意してきている


「予備があるから2人には貸せるけどどうする?」

「借りれるならやってみたい!!」


簡単な説明を行い貸し出すことになった


次からは電動を織り混ぜたゲームとなる


サバゲーは此処からが本番だ

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