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第八十七話

第87話

聖峰遺跡


聖峰アウレリア。

白い雪の山。

その中腹に古い石の階段が続いていた。

七人は山を登っていた。

冷たい風。

リュカが肩をすくめる。

「寒い……」

エリシアが笑う。

「山だもん」

ガルヴァンは平気そうだった。

「問題ない」

バルドックが息を吐く。

「ドワーフでも寒いぞ」

セレスティアが言う。

「もうすぐです」

前方に古い建物が見えた。

石の神殿。

雪に覆われた古代遺跡。

セラフィーナが小さく言う。

「聖峰の神殿」

アルベルトが剣を持つ。

「警戒」

七人はゆっくり進む。

神殿の入口。

巨大な扉が開いていた。

バルドックが言う。

「歓迎されてるな」

中に入る。

暗い石の通路。

壁には古い紋様。

セレスティアが目を輝かせる。

「古代魔法文字です」

リュカが聞く。

「読めるの?」

「少しだけ」

だがその時、

ガルヴァンが止まった。

「気配」

アルベルトが低く言う。

「敵か」

影が動いた。

黒いローブの魔導師。

黒月の兵、十人以上。

リュカが短剣を握る。

「ここにも」

黒月兵が笑う。

「待っていた」

杖を掲げる。

「闇の主のために」

黒い魔力が集まる。

セレスティアが言う。

「結界です!」

通路の奥。

黒い光が見えた。

セラフィーナが言う。

「最深部」

アルベルトが剣を構える。

「ゼルヴァがいる」

ガルヴァンが前に出た。

「道を開く」

リュカの短剣が光る。

赤い魔石。

炎。

雷。

風。

全ての力。

リュカが言う。

「行こう」

聖峰アウレリア。

古代遺跡のその奥で

黒月の主ゼルヴァが待っている。

七人のパーティーは

最後の戦いへ進んだ。

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