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第八十一話

第81話

南街道の戦火


王都ルミナリアの南。

グラン街道。

広い石の街道が南の都市へ続いている。

だが今、その道の先には

黒い煙が上がっていた。

アルベルトたちは丘の上に立っている。

リュカが言う。

「煙……」

バルドックが目を細める。

「もう戦ってるな」

ガルヴァンが耳を動かす。

「多い」

アルベルトが聞く。

「どのくらいだ」

ガルヴァンは答えた。

「百以上」

セレスティアが驚く。

「そんなに!?」

セラフィーナが言う。

「闇の魔力も強いです」

アルベルトは剣を抜いた。

「急ぐ」

七人は丘を下りる。

街道の途中。

そこでは王国兵と黒い兵士が戦っていた。

黒月の兵。

黒い鎧、そして影の魔物。

「押し返せ!」

騎士団の声が響く。

だが、数が多い。

バルドックが笑う。

「派手な戦場だな」

ガルヴァンが大剣を構える。

「行く」

アルベルトが叫ぶ。

「突撃!」

七人が戦場へ飛び込む。

ガルヴァンの剣が振り下ろされる。

ザン!!

黒月兵が吹き飛ぶ。

アルベルトが連続で斬る。

二人の敵が倒れる。

エリシアが魔法を放つ。

「ウィンドカッター!」

風の刃が敵を切り裂く。

セラフィーナが光を放つ。

「聖光!」

影の魔物が消える。

リュカが前に出た。

「紅雷!」

赤い雷が走る。

ドォン!!

三体の敵が倒れた。

王国兵が叫ぶ。

「援軍だ!」

戦況が少し変わる。

だがその時、

戦場の奥で大きな影が動いた。

黒い鎧の男。

巨大な剣。

周囲の黒月兵が道を開ける。

バルドックが呟く。

「ボスか」

男はゆっくり前に出た。

低い声。

「王国の犬ども」

アルベルトを見る。

「王子か」

リュカが小声で言う。

「強そう」

セレスティアが震える声で言う。

「魔力量……」

ガルヴァンが低く言った。

「強い」

黒鎧の男は名乗った。

「黒月将軍」

剣を肩に担ぐ。

「ヴァルグ」

アルベルトが剣を構えた。

「ここで止める」

南街道の戦場。

黒月の将軍。

戦争の炎はさらに大きくなろうとしていた。

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