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第八十話

第80話

王国防衛


王城会議室。

王国の重臣たちが集まっていた。

机の上には王国地図が広げられている。

いくつもの場所に赤い印。

騎士団長が言った。

「北の砦」

「東の都市」

「南の街道」

「同時に襲撃されています」

重臣たちがざわめく。

セレスティアが小さく言う。

「黒月……」

アルベルトは地図を見ていた。

「計画的だ」

バルドックが腕を組む。

「ただの魔導師集団じゃねえな」

ガルヴァンが言う。

「軍」

セラフィーナも静かに頷いた。

「戦争です」

その時。

扉が開いた。

カイゼル第一王子が入ってくる。

重臣たちが道を開けた。

第一王子は地図を見る。

そして言った。

「騎士団を三つに分ける」

騎士団長が頷く。

「北は私が」

カイゼル第一王子は続ける。

「東は私が指揮する」

アルベルトを見る。

「弟よ」

「南を任せる」

会議室が少し静まる。

アルベルトは少し考えた。

だが、頷いた。

「分かった」

レオニール国王が言う。

「王国を守れ」

短い命令。

だが重い。

会議が終わる。

リュカが小声で聞く。

「南ってどこ?」

アルベルトが地図を指した。

「グラン街道」

王都と南の都市を繋ぐ

重要な街道。

セレスティアが言う。

「物流の中心です」

バルドックが笑う。

「そこ落ちたら困るな」

ガルヴァンが剣を持つ。

「戦う」

エリシアがリュカを見る。

「準備できてる?」

リュカは頷いた。

「もちろん」

アルベルトは城の外を見る。

王都の門。

兵士たちが集まっている。

黒月戦争。

その最初の戦場が

南の街道に待っていた。

アルベルトが言う。

「出発だ」

七人のパーティーは王都を出た。

王国を守るための戦いへ。

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