第七十七話
第77話
紅嵐
王都ルミナリアの王城前広場。
空には黒い結界、
その中心に黒月幹部レイヴァンが立っていた。
アルベルトが斬り込む。
「はあ!」
剣が振り下ろされる。
だがレイヴァンは杖を掲げた。
「ダークウォール」
黒い壁で剣が弾かれる。
レイヴァンが呟く。
「遅い」
次の瞬間、黒い槍が飛んだ。
「シャドウランス」
アルベルトが横へ跳ぶ。
ザン!
地面が裂ける。
ガルヴァンが前に出て大剣を振り上げる。
「斬る」
重い一撃。
だがレイヴァンは後ろへ滑った。
「速いな」
バルドックが爆弾を投げる。
ドォン!!
煙が広がる。
だがその中から黒い光が走る。
「ダークブラスト!」
爆発。
七人が後ろへ跳んだ。
セレスティアが叫ぶ。
「強い!」
レイヴァンは笑った。
「当然だ」
杖を掲げる。
空の黒い結界がさらに光る。
セラフィーナが言う。
「結界が強化されています」
リュカが短剣を握る。
赤い光。
「紅雷!」
雷撃が走る。
だがレイヴァンは片手で弾いた。
「悪くない」
その時。
エリシアが叫ぶ。
「リュカ!」
「風を使って!」
リュカは一瞬考えた。
白魔法。
風。
そして
赤魔法。
魔力を重ねる。
炎。
雷。
風。
三つの力。
セレスティアが驚く。
「融合……!」
リュカが叫んだ。
「紅嵐!」
赤い嵐が広がる。
炎と雷が
暴風に乗って渦巻く。
ドォォン!!
衝撃波が広場を走る。
レイヴァンの体が
初めて揺れた。
「……!」
ガルヴァンが言う。
「効いた」
アルベルトが叫ぶ。
「今だ!」
七人が一斉に動く。
剣。
斧。
光。
魔法。
攻撃が集中する。
煙が晴れた。
レイヴァンが膝をついていた。
ローブが破れている。
だがレイヴァンは笑っていた。
「面白い」
ゆっくり立ち上がる。
目が光る。
「だが」
「まだ終わりではない」
空の結界がさらに暗く光った。
王都の夜。
決戦はまだ続いていた。




