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第七十五話

第75話

紅雷


王都ルミナリア。

夜、空には黒い光の柱が立っていた。

黒月の魔法陣、

その影響で王都の各地に魔物が現れていた。

石畳の通りで三体の魔物が暴れている。

黒い体、影のような姿。

セレスティアが言う。

「シャドウビースト!」

ガルヴァンが前に出る。

「倒す」

魔物が飛びかかる。

ガルヴァンの大剣が振り下ろされる。

ザン!

一体が倒れる。

アルベルトも斬り込む。

ザシュ!

二体目。

だが

最後の一体が

リュカへ向かってきた。

「グアァ!」

エリシアが叫ぶ。

「リュカ!」

リュカは短剣を握った。

赤い魔石が光る。

「赤火!」

炎が飛ぶ。

ドン!

だが

魔物はまだ動く。

バルドックが言う。

「硬いな」

その時。

リュカは少し考えた。

赤魔法。

白と黒。

そして

最近覚えた黒魔法。

リュカが呟く。

「ファイア……」

黒魔法の火。

そこに

赤魔力を重ねる。

炎が変わる。

赤い炎の中に

光が混ざる。

セレスティアが驚く。

「融合……?」

リュカが叫んだ。

「紅雷!」

炎が

雷のように走った。

ドォン!!

赤い雷が魔物を貫く。

影の体が

一瞬で崩れた。

静寂。

リュカが息を吐く。

「できた……」

バルドックが笑う。

「今のすごいぞ」

ガルヴァンも頷く。

「速い」

セレスティアが興奮していた。

「赤魔法と黒魔法の融合!」

エリシアが笑う。

「新しい技だね」

アルベルトも頷く。

「いい技だ」

リュカは少し照れた。

だがその時、王都の中心。

王城の方向でさらに強い黒い光が上がった。

セラフィーナが言う。

「魔法陣の中心です」

アルベルトが剣を握る。

「黒月の本拠」

ガルヴァンが言う。

「幹部」

バルドックが笑う。

「ボス戦だな」

リュカは短剣を握った。

赤い魔石が光る。

新しい力。

紅雷。

王都の戦いは

まだ終わらない。

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