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第六十九話

第69話

黒月の影


王城地下通路。

黒ローブの魔導師が消えた後。

通路には静寂が戻っていた。

リュカが小さく言う。

「逃げられた……」

アルベルトは崩れた石壁を見ていた。

「転移魔法だ」

セレスティアが頷く。

「シャドウゲート」

「影属性の転移魔法です」

バルドックが腕を組む。

「厄介だな」

ガルヴァンは地面を見ていた。

「足跡」

アルベルトが聞く。

「残っているか」

ガルヴァンは首を振った。

「消えてる」

完全に準備された逃走だった。

セラフィーナが静かに言う。

「黒月」

その名が

重く響く。

エリシアが少し考えながら言う。

「聞いたことあるかも」

「闇の魔導師の集団」

セレスティアも頷いた。

「魔導研究院でも噂があります」

「違法魔法や禁術を研究している組織」

リュカが驚く。

「そんな人たちが王城に?」

アルベルトは言った。

「目的はまだ分からない」

その時。

ガルヴァンが壁を叩いた。

コン。

空洞の音。

バルドックが言う。

「隠し部屋か?」

石を押す。

古い扉が開いた。

ギィ……

中は小さな部屋だった。

机。

書類。

そして

黒い紋章。

三日月の印。

セレスティアが言う。

「黒月の紋章」

アルベルトが書類を見る。

古い地図。

王都の地下構造。

そして

赤い印。

リュカが聞く。

「これ……」

セレスティアが言う。

「王都の地下通路です」

だが

赤い印は

王城だけではない。

王都の各地にあった。

バルドックが眉をひそめる。

「王都全部か?」

セラフィーナが小さく言う。

「広がっています」

アルベルトの目が鋭くなる。

黒月。

ただの侵入者ではない。

王都の地下に

何かを仕掛けている。

アルベルトは静かに言った。

「王都に報告する」

リュカが地図を見る。

赤い印。

それは

まるで

何かを囲むような配置だった。

その意味を

まだ誰も知らない。

だが

王都の下で

確実に

闇は動いていた。

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