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第二十四話

第24話

ドワーフの戦い


森の前。

リザードマンが低く唸っていた。

腕から血を流している。

だがまだ戦う気だ。

「シャアア!」

その前に立つのは――

ドワーフの鍛冶師。

バルドック。

巨大な戦鎚を肩に乗せている。

アルベルトが叫ぶ。

「バルドック!」

ドワーフは笑った。

「任せろ!」

次の瞬間。

リザードマンが突進した。

槍が鋭く突き出される。

だが。

バルドックは避けない。

「ぬん!」

戦鎚を横に振る。

ドゴォン!!

金属と金属がぶつかる音。

槍が弾き飛ばされた。

リザードマンが驚く。

その隙に――

バルドックが踏み込む。

ドン!!

地面が揺れる。

「はああ!」

戦鎚が振り下ろされた。

ズドォン!!

衝撃。

リザードマンの体が地面に叩きつけられる。

土煙が舞う。

リュカが目を丸くする。

「すごい……」

ガルヴァンが頷く。

「重い一撃だ」

だが。

リザードマンはまだ動く。

「シャ……!」

立ち上がろうとする。

バルドックが舌打ちした。

「しぶてぇな」

腰の袋を開く。

中から小さな球を取り出した。

黒い金属の球。

アルベルトが言う。

「それ……」

バルドックが笑う。

「魔導爆弾だ」

リュカの目が輝く。

「爆弾?」

バルドックが投げた。

ポン。

リザードマンの足元に落ちる。

一秒。

二秒。

そして――

ドン!!

爆発。

炎と煙が広がる。

リザードマンの体が吹き飛んだ。

地面に転がり

完全に動かなくなる。

静寂。

アルベルトが口笛を吹く。

「派手だな」

バルドックは戦鎚を肩に乗せた。

「ドワーフの戦いだ」

リュカが興奮していた。

「すごい!」

バルドックが笑う。

「嬢ちゃんもなかなかだったぞ」

ガルヴァンが死体を確認する。

「討伐完了」

エリシアがほっと息をついた。

「怪我はありませんか?」

アルベルトが首を振る。

「問題なし」

バルドックは袋を背負い直した。

「しかし」

周囲を見回す。

「リザードマンがこんな所に出るのは珍しい」

アルも真剣な顔になる。

「確かに」

ガルヴァンが低く言う。

「群れがいるかもしれん」

森の奥を見つめる。

空気が少し重くなる。

リュカも森を見た。

暗い森。

何かが潜んでいるような気がした。

この戦いは

ただの偶然ではない。

そんな予感が

皆の胸に残っていた。

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