第十五話
第15話
次の依頼
翌日。
冒険者ギルド。
昼前の時間で、ギルドはかなり賑わっていた。
リュカたちは掲示板の前に立っている。
アルベルトが腕を組んだ。
「さて」
「そろそろ次の依頼だ」
リュカは少し緊張していた。
初依頼は成功した。
地下水路の戦いも乗り越えた。
でも。
まだ自分は新人だ。
ガルヴァンが掲示板を見て言う。
「Eランクが多いな」
アルベルトが一枚の紙を取る。
依頼:畑荒らしの魔物討伐
場所:町外れの農地
報酬:銀貨1枚
ランク:E
リュカが聞く。
「魔物?」
アルベルトが頷く。
「オークだ」
リュカの表情が少し変わった。
オーク。
森でも何度か見たことがある。
ゴブリンより大きくて強い。
Dランク魔物。
アルベルトが説明する。
「単体なら問題ない」
「でも力は強い」
ガルヴァンが言う。
「新人にはちょうどいい」
リュカは少し不安そうだった。
アルベルトが優しく言う。
「俺たちもいる」
リュカは頷いた。
「……うん」
その時。
受付嬢が声をかけた。
「アルベルトさん」
三人が振り向く。
受付嬢が言う。
「その依頼、昨日から残っているんです」
アルベルトが聞く。
「強いのか?」
受付嬢は首を振る。
「普通のオークです」
「ただ……」
少し困った顔をする。
「農地の近くなので」
「早く解決してほしいんです」
アルベルトが頷いた。
「分かった」
依頼書を持ってカウンターへ行く。
受付嬢が印を押す。
「依頼受理です」
リュカは少しだけ手を握りしめた。
次の戦い。
少し強い魔物。
でも――
逃げるつもりはない。
アルベルトが笑う。
「行こう」
ガルヴァンはすでに歩き出していた。
「昼前に終わる」
自信満々の一言。
三人は町を出る。
広い農地。
畑の向こうに小さな森がある。
アルベルトが周囲を見る。
「この辺だな」
その時だった。
ドン……
重い足音。
畑の向こうから現れた影。
緑色の皮膚。
大きな体。
手には棍棒。
オーク。
リュカは短剣を握る。
アルベルトが剣を抜く。
ガルヴァンが大剣を肩に乗せる。
オークが唸った。
「グオオオ!」
次の瞬間。
戦いが始まった。




