運命をかけた戦い
私は、龍翔の指示通りバスケ勝負を受けることにした。
場所は、再繋高校の近くの公園。
その公園に駆けつけたとき、私が見た光景は・・・
「おいおい、5人がかりでその程度かよ」
小熊、修助、黒田、山田、優奈の5人が龍翔に完敗してる様だった。
5人を軽々抜いて龍翔は、ダンクをぶち込んでいた。
強い・・・
まさかここまで厄介な相手なんて・・・
でも負けない。
私の誇りにかけても・・・
「龍翔、待たせたわね」
勇気を振り絞って、言い放った。
恐怖で足がふらついていたが、これ以上この光景は見るに耐えられない。
「しおりじゃねえか」
修助がそういうと、皆安心した感じでこっちをみていた。
龍翔は、余裕の含んだ笑みを浮かべて言った。
「全ての決着をつけるときが来た。」
私は、龍翔のまん前まで向かって言った。
「私が、あんたを倒す」
ここで勝って、教えてあげなくちゃいけないんだ。
違ったことをしていることを・・・
「電話のときとは、別人じゃねえか」
「仲間の前で、そんな姿見せられないからね」
「そうか・・・」
皆に見守られる中、私と龍翔の対決が始まった。
「ルールは簡単、互いにオフェンスとディフェンス共に10回勝負。多く点取ったほうが勝ち。スリーは2点分ってことでいいよな」
「ええ」
「じゃあ俺から行くぜ」
俺のオフェンスパターンは無限。
いくらしおりといえど、俺を止められない。
いきなりスリーを狙いに行く。
しおりは、距離を詰めて防ぎに来た。
さすがに優奈とはスピードから何から違う。
でも打つ手前でとめ、ピボットで少し隙のある左サイドに行く・・・
それを完全に読んでいるかのように、コースを塞いでくる。
なら反対側に・・・
またも完全に防がれた。
ならドリブルで、距離をつくっ・・
ポン
「なっ・・・」
ドリブルしようとしたところで、ブロックされた。
「ナイスブロック!!」
「さすがだ。しおりー」
「俺を倒しただけあるな」
邪魔なギャラリーの目障りな声援が聞こえた目障りだった。
でもそれより驚いたのは・・・
「なんで俺の速度についてこれるんだ・・・」
すると、しおりは当然とばかりに言った。
「それは、経験と気持ちの持ち方があんたとは違うから」
俺は、それを聞いて反吐が出た。
「まぐれが何度も続くと思うなよ」
「まぐれじゃないわ」
しおりのオフェンス。
お前のプレイ、完全に見切ってやる。
左と見せかけて右にきた。
俺は、それを読んで素早く対応。
スピードは、やはり優奈とは格が違う。
そこで、ボールを後ろでチェンジ・・・
そこか・・・
「遅い」
俺は、一瞬の隙を抜かれた・・・
そして俺が優奈にやったときのような強烈なダンクをぶちかましてきた・・・
「なんでだよ・・・」
俺は、プロの遺伝子を体に打ち込んだんだぞ・・・
それなのに、全然反応できねえ・・・
しおりは、嘆息混じりに言った。
「実力は、科学で上げられるど甘くないのよ」
周りの野次が余計に耳障りになってきた。
ふざけやがって・・・
俺の力はこんなもんじゃない。
俺は、自分の命を削ってまで、この力を手に入れたんだ。
「今度こそ点取ってやる」
全力疾走と同じ速さで直進。
それを向こうは、素早く対応。
急停止して、しおりから横向きに向け、フックシュートを狙った。
これは決まった。
そう思ったが・・・
スッ・・・
「入れさせない」
しおりは、少し遅れながらも反応し、ボールに触れやがった・・・
ボールはリングに当たり、リングの上をくるくる回るボール。
入れ、入ってくれよ・・・
スポッ・・・
「よしっ・・」
「くっ・・」
なんとかゴールに吸い込まれた。
「戦いはここからだ、しおり」




