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兄妹の亀裂

もう何もしたくないよ・・


何しても、何にも感じない。


食べ物の味も感じない。


私、もしかしてホントは機械なんじゃないの?


龍翔の言うとおり機械なんじゃないの?


だから、こんなに何も感じないんだ・・


私は今嬉しいんだろうか、それとも悲しいんだろうか、そんな事もわからない。


全く、ふざけてるわ。


プルルルプルルル


ポケットの中に入れていたス○ホが鳴る。


こんなイライラしてるときに、電話とか誰よ?


イラつきながら、それを見ると・・・・


「龍翔・・・・」


私は、すぐに出た。


「もしもし・・・」


低い感じの声で龍翔は、


「おう、しおり。」


「ねえ、一体何があんたをそうさせたのよ?」


最大の疑問を聞いた。


どうしても気になることだったから、聞かずには入られなかった。


龍翔は、鼻で笑って言った。


「お前みたいな奴にはわからない。俺の苦しみなんてな」


「苦しみって何よ?」


龍翔は、キレた口調で言った。


「だからお前にはわからねえって言ってんだろ!!」


すごい剣幕に私は、怯んだ。


龍翔の強い憎悪を私は感じた・・・


そして私は、自分が嫌われてる気がして辛かった。


「ねえ、私の事恨んでる?」


恐る恐る聞いてみた。


龍翔は、静かでどこか怒りのこもった声で言った


「ああ。」


「そんな・・・」


私は、心が引き裂かれるような気分だった。


もう涙が自然とこみ上げてくる。


でも泣くのをこらえた。


みっともない姿を晒したくないから・・・


「俺は、お前といつも比較されて、いつも馬鹿にされて、すごい辛かった」


龍翔は、切なそうに話し始める。


私は、痛む心を抑え、何も言わずに聞いていた。


「それでな、昔の事を少し考えていた。お前は昔、俺に甘えん坊で一人じゃ何も出来ないようなガキだった・・・」


一旦ここで間が空く・・・


「そこで何がお前を変えたのか考えたとき・・・」


一旦沈黙した後、龍翔は憎しみのこもった声で言った。


「俺は知った力が全てなんだと」


悲しい言葉だった・・・


力に囚われてそんな冷たい人間に代わってしまうなんて・・・


龍翔は、皮肉交じりに言う。


「俺みたいな凡人には、自分の体を犠牲にして、無理に力をつけるしかなかった」


「ちょっと・・。それどういう意味?」


「言葉通りの意味さ、俺は自分の体にたくさんのアスリートの薬と憎悪増強剤に、自分の寿命を50年近く削って、お前にも勝てる最強の力を手に入れたんだ!!」


私は、もう現実というものを理解できなかった。


私という存在が、龍翔をそうさせるまで追い詰めてたことへの罪をすごい嫌というほど感じた。


もう家族からも嫌われてるなら、生きてる意味なんかない。


もう自分なんて消えちゃえばいいのに・・・


私の心は完全に崩壊した。


涙をこらえながら私は、激しく痛む胸の痛みに耐えていった。


「龍翔、私を殺して」


龍翔は、鼻で笑って言った。


「そんなつまんないことはしない。俺はお前をバスケでボロクソにする。勝負しろ」


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