抵抗
あらすじ
ついに…スーサイダーズの先輩が現れる。そして早速先輩、深海 幻魚による教育が始まった。
二人は現場のありのままを体験することになる。
……え?処分…それって…
「そうだよ、縄手君。キミの考えてる通り…殺すんだ。
ほら、聞かせれているだろう?強い恨みを持って自殺または殺された場合、暴走した状態で能力を得て復活する。この子はソレだ。」
でも、この子…見る限り……まだ、10代前半とか……
「それは関係ないよ。こんな幼い子でも数十人、数万人、数十万人…数百万人……どれだけ殺害するかわかったもんじゃない。」
「ぼ、暴走から戻す方法って…!」
「本人の恨みを取り除く事…今見つかってる方法だとそれだけでねぇ……でも、そんな事逐一やってる暇は無いし、そもそも恨みの取り除き方なんて分からない。」
そうなんですね…
「だからせめて……苦しまないようにね」(グォッ)
(ググッ……ギチチチ)
「……ん、アレ…?腕が…動かないねぇ……」
んぐぎぎ……深海…さん……つまり、この子…から…
恨み…を、取り除…けばいい…んですよね
「…はぁ、君の仕業だねぇ?…これだから新人の教育は嫌なんだよ…ねぇっ!」(ブォンっ)
おぅあっ?!ぶっ飛ばされ…
(ドズンッ)
「縄君!」
ぐ…ぁあっ…痛……
「君の能力は…紐?あるいは縄?を出す能力か。見えないし、絡みつく速度は早い。でも、私を抑えるほどの力は無いようだねぇ。…あってるかい?」
凄…いですね……一瞬で見抜かれた。
「で、どうする?これ以上やるって言うなら、君を全力で気絶させるけど…?」
……できるもんならっ!
がぁぁっ!
(ヒュルル…グイッ)
「っ…その子と逃げる気か!待て!」
やってみろ!
「…逃げられちゃったねぇ………。
追いかけっこ始めようかぁ…!」
「…私一人置いてかれた…」(ポカーン)
はぁ…はぁ……!
ん、けはぁっ!
(ヒュルルル……グイッ…ヒュルル…グイッ)
こ、ここまで来れば…はぁ……
…案外、使えるようになったな…この力。
でも、使う時に…首が絞まる。遠くのものを掴むとより絞まる。
「ぅ…ぅぐ…」
起きたか、大丈…
「ぁぁあああ!」
おい、落ち着け!大丈夫だ!ここに、お前に危害を与えるやつは居ない!
「はぁ…はぁ……誰だ…お前…!」
え…えーっと、俺は縄手 頸……別に君のことは知らないけど…
「…ぅ…おぇぇえ…」
ちょっ…本当に大丈夫?
「触るな!」
(ひゅっ………ザクッ)
痛ぎぃ…!?
「ぁ…ぐ……おぅっぷ…」
…はぁ…はぁ…なるほど、お前もこの……能力痛?みたいなので苦しいのか。
「そこを…動くな!」
分かった。動かない。……その代わり、話してくれない?死んだ理由を…
「うるさい…!黙っ…
俺は!!
「っ?!」
俺は……会社が嫌で死んだ!首吊り自殺だ!
どうせ死んでも悲しむやつはいなかったから!だから死んだ!
はぁ…はぁ…大声ってキツいね…これ…
「…」
…それで、君は?
「僕……は……僕は…
毎日…お父さんに殴られるのが嫌で……死んだ。首を……針で…刺し……て……おぇ…
虐待……
「大人は……誰も守ってくれない………だから、大人は…お前は!死…
「こんな所にいたねぇ…」
な、早…
「誰だ……!」
「君をぶん殴った張本人だよ」
「お前が…!…死ね!」
(ひゅっ、ひゅっ、ひゅっ)
「元気いいねぇっ!」(ドバッ)
また消えた…!
「…う……おぇぇぅぉおぇぇ…」
「君まだ能力に慣れてないねぇ!がら空きだ!」
がぁぁぁぁああ!(ドンっ)
「ぐっ、邪魔するな!」(ブォンっ)
まず……
(べキッ………ドザッーー)
「あ、やりすぎちゃったねぇ…死んでないといいんだけど…
じゃあ次は君」(ブォンっ)
(グチッ…)
ぁぁがぁっっ?!…足……がぁ…
「っ!?馬鹿っ!割って入るから!
はぁ……全く君は…」
「お前……なんで…!」
勝手だけど、君の気持ちを…想像…したんだ。
誰一人……守ってくれないなんて可哀想だって、思った。
…誰にだって、一人くらい…自分を守ってくれる人が居なきゃいけないんだ……
だから、俺が……命に変えても…君を守る…
かかってこいよ……
「…とりあえず気絶しといてねぇ」(ブォンっ)
「……駄目!!」
(ひゅっ)
「おっと…危ない………ん?」
「その人は……駄目…」
「いま、庇ったのかい…?まさか、そんな……」
…どうした…?
「君!すごいじゃないか!恐らく、この子から恨みを取り除いた!」
え……
「縄手君、キミは……この子を救ったんだ」




