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第7話 歴史

「も、持ってきました」


 しばらく待っていると、ミールルアが歴史の本を持ってきた。……やっと今、あの時からどのくらいだったのかわかるのか……。

 私は魔法で本を開いて、歴史を確認した。


『えっ……』


 何と今は、私が魔王を倒した時代から、五百年ほど経っているようだった。魔法の発動方法も、だいぶ変わっている。

 ……死者蘇生が禁じられた魔法じゃなくなったという記述はないな……。つまり私の存在は……非常にまずい可能性もある。という事じゃないのだろうか。


「……な、何かわかりましたか?」


『……ああ。分かった』


 ……だが、ミールルアにそれを伝えてしまったら、また危険な状態になる気がする……。

 おそらくミールルアは、まだ私の存在がまずい事や、魂を呼び起こす魔法が使われていた場合、事実上の死者蘇生である可能性は気づいていないはず。

 この状態で、何とかミールルア以外の人に存在バレぬように、そしてミールルアに事実上の死者蘇生である事がバレぬようにして、私が看板になった理由を調べ、円満に第二の人生を終わらせたい……人では無いが。


『ありがとう』


 私は、何が分かったかはミールルアに伝えず、歴史の本に目を通した。

 その後、私はハヅィマルィの村が、少し前に新しく生まれた村、という事や、私が知っている国がまだ多少残っている事。……そしてここの国王は、私が知っている国王から、五代目先の国王だという事も知った。


『国王……』


 何となく察しは着いていたが、やはり、私が知っている国王はいないのか……。なら今する事は、やはり手っ取り早く今の状況を理解して、私が転生した理由を調べるしかない。私が、禁じられた存在ではありませんように。


「マルィさんって……ど、どの位の時代に生まれた人なんですか……? 割と最近なんですか? それとも、やっぱり何年も前の人……だったんですか?」


『まあ、多少……前の人だな』


 私は少し嘘をついた。


「な、なるほど! そうなんですね……後、読み終わりました?」


『ああ、読み終わったよ』


 私はそう伝えてしまった後、少し言った事を悔やんだ。読み終わったなんて言ったら……。


「……それならちょっと……じ、実験しますね!」


 ミールルアは、何となく予想していた言葉を私にかけた。……この可能性は読めていたじゃないか……もう少し時間を稼ぐべきだったかもしれない……。だが言ってしまったものは仕方がない。非人道的な実験はしないらしいから、ちょっと覚悟を決めるしかないな……。

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