六冊目
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┃◎オバサンシンデレラ ┃
┃ 09/21(金曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・リクさんにフラれると思って┃
┃気を紛らすために朝からお酒を┃
┃飲んだ。 ┃
┃・初めてのお酒だった。 ┃
┃・初めてのお酒はリクさんと飲┃
┃みたいと思っていたのに。 ┃
┃・味とかアルコールが自分に合┃
┃ってる気がした。ビールはかな┃
┃り美味しく感じた。 ┃
┃・法律上は10歳かもしれない┃
┃けどカラダは大人だから大丈夫┃
┃。 ┃
┃・お酒って不思議。不安をだい┃
┃ぶ抑えてくれたから。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・昨日の朝の6時くらいに公園┃
┃のベンチに向かった。自分の酒┃
┃臭さがかなり気になった。 ┃
┃・リクさんの迷惑を考えずに飲┃
┃んでしまって後悔してる。こう┃
┃いうところが私の心が大人にな┃
┃りきれない理由だよね。 ┃
┃・リクさんと会ったんだけど、┃
┃何か言われる前から泣きそうだ┃
┃った。絶対にマイナスなことを┃
┃言われると思っていたから。 ┃
┃・でもリクさんの口から出た言┃
┃葉はマイナスではなくプラスだ┃
┃った。 ┃
┃・フラれると思っていたのにま┃
┃さかの告白だった。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・告白されたのでもちろんOK┃
┃したかった。 ┃
┃・でも秘密を持ったままでは付┃
┃き合うことは出来ない。だから┃
┃告白をOKする前に私からも告┃
┃白した。 ┃
┃・私が早く老けてしまうこと。┃
┃私が日付の変更と共に10歳に┃
┃戻ること。ママにもパパにもそ┃
┃れが言えないことなどなど。 ┃
┃・リクさんは少し驚いた表情を┃
┃してたけど、それをすぐに受け┃
┃入れてくれた。 ┃
┃私の全てを受け入れてくれた。┃
┃私の全年齢を包み込んでくれた┃
┃。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・何でも話してよ。中身が好き┃
┃だから。そんなことを言われた┃
┃。そして私とリクさんは付き合┃
┃うことになった。 ┃
┃・私は昨日、初めてのキスをし┃
┃た。6時半くらいだったから2┃
┃3歳くらいのときかな。 ┃
┃・ファーストキスは23歳って┃
┃ことにしておこう。 ┃
┃・普通の人ならちょっと遅めだ┃
┃けど、実年齢10歳の私からし┃
┃たらちょっと早めだよね。 ┃
┃・50代でファーストキスをす┃
┃る可能性もあったからね。それ┃
┃を考えたら20代で良かったな┃
┃。 ┃
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┃ 【5】 ┃
┃・初めてのキスでリクさんに酒┃
┃を印象付けてしまったことは反┃
┃省しなきゃね。 ┃
┃・私の人生に僅かながら光が差┃
┃し込んでいる気がしてきた。 ┃
┃・近いうちに仕事を始めること┃
┃にした。まずはアルバイトから┃
┃。 ┃
┃・10歳だけど知識や能力はほ┃
┃ぼ大人のようなもの。出来る気┃
┃がする。 ┃
┃・お姉ちゃんと一緒のコンビニ┃
┃。 ┃
┃・あと教授のアシスタント的な┃
┃ものをお姉ちゃんに勧められて┃
┃るからやろうと思ってる。 ┃
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┃ 【6】 ┃
┃・ああ、友達が会いたいって言┃
┃っているけど会えるのは10歳┃
┃に戻る午前0時頃だけなんだよ┃
┃な。さすがにその時間は会えな┃
┃いよ。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎解けない魔法 ┃
┃ 09/22(土曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・今日はリクさんと一日中一緒┃
┃にいようって決めた。付き合い┃
┃たてなんだから別にいいよね。┃
┃・私とリクさんの間にはかなり┃
┃高い壁がある。実年齢の差とか┃
┃色々。 ┃
┃・でも10歳と20代ではある┃
┃けど心は同い年だもん。 ┃
┃・今日はリクさんと初めてのお┃
┃泊まりをする予定。 ┃
┃・ちょっとした旅行をする予定┃
┃。 ┃
┃・今日も明日も一緒にいられる┃
┃。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・何があっても絶対ずっと一緒┃
┃にいるんだから。 ┃
┃・考えただけで期待が膨らんで┃
┃しまう。 ┃
┃・幸せは長くは続かないものだ┃
┃って分かっているのに。 ┃
┃・一日中一緒にいるということ┃
┃は私が経験した全年齢をリクさ┃
┃んに見せるということ。 ┃
┃・私の秘密を知られてから初め┃
┃て見せるオバサン。緊張してき┃
┃た。 ┃
┃・知らないときに数回は会って┃
┃いるけどその時とは全然状況が┃
┃違う。 ┃
┃・不安は少なからずある。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・でもリクさんへの愛は本物。┃
┃そしてリクさんからの愛も本物┃
┃だと信じてる。だから大丈夫。┃
┃・昨日は友達を街で見かけたけ┃
┃ど、私がその時40歳だったか┃
┃らなんて話しかけようか迷った┃
┃。 ┃
┃・話したい気持ちと話しかけて┃
┃は駄目という気持ちの狭間にい┃
┃た。 ┃
┃・その気持ちが喧嘩して、気付┃
┃けばその友達をじっと見つめて┃
┃いた。 ┃
┃・見つめすぎて少し怖がってい┃
┃たみたいだけど、会えて本当に┃
┃よかった。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・これからリクさんとの夢の時┃
┃間が始まる。 ┃
┃・ついにスタートが切れる。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎初めての群 ┃
┃ 09/23(日曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・今はリクさんと初めてのお泊┃
┃まりをした日の朝。ずっと興奮┃
┃しっぱなし。 ┃
┃・ちょっとした旅行の初日は本┃
┃当に本当に楽しかった。キス以┃
┃上の深い関係にはなってないけ┃
┃どそれで充分。 ┃
┃・そもそも旅行と呼べるものは┃
┃今までにしたことなかったかも┃
┃。 ┃
┃・友達とも家族とも全然して来┃
┃なかった。 ┃
┃・温泉はゆったりできて最高だ┃
┃ったな。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・悩みも少しはお湯が溶かして┃
┃くれたかな。この症状が消えて┃
┃なくならない限り悩みはキレイ┃
┃さっぱり無くなることはないん┃
┃だけど。 ┃
┃・リクさんに初めて見せるオバ┃
┃サンだった。ただただ緊張した┃
┃。ずっと胸がチクチクしてた。┃
┃・でもリクさんは可愛いって褒┃
┃めてくれた。 ┃
┃・オバサンのわりには、ってい┃
┃う言葉が前に付いてはいたけど┃
┃、そんなの気にしない。 ┃
┃・私だって笑顔が素敵なオジサ┃
┃ンとか、顔がまん丸のオジサン┃
┃見たら可愛いって思うから。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・今のところ何のハプニングも┃
┃なく有意義に過ごすことが出来┃
┃てる。 ┃
┃・あとは旅館の人に秘密がバレ┃
┃ずに無事にここから出られるか┃
┃どうかだ。 ┃
┃・旅館に入ったときとは少し差┃
┃のある年齢で出るから慎重に慎┃
┃重に。 ┃
┃・明日からだ。コンビニバイト┃
┃と教授のアシスタント的なもの┃
┃をさっそく始めることになった┃
┃。 ┃
┃・明日の月曜日から始まる。明┃
┃日が待ち遠しいようなゆっくり┃
┃来てほしいような。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・コンビニはお姉ちゃんのバイ┃
┃ト先だから即採用された。年齢┃
┃関係もなんとかなった。本当に┃
┃良かった。 ┃
┃・急激に老けることを怪しむ人┃
┃もいるからコンビニバイトは長┃
┃い時間できない。でも働けるだ┃
┃けで嬉しいな。 ┃
┃・リクさんとの旅行の残りを思┃
┃う存分楽しむぞ。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎コンビニエンスではない私 ┃
┃ 09/24(月曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・コンビニバイトの初日だった┃
┃。教授のアシスタントも今日が┃
┃初日。 ┃
┃・いつもは朝にこの日記を書く┃
┃んだけど、バイトのこととか色┃
┃々あって夕方になっちゃった。┃
┃・書くこといっぱいあるけど、┃
┃疲れてるからリクさんとの旅行┃
┃のことはまた今度書こうかな。┃
┃・午前は大学で午後はコンビニ┃
┃って感じ。 ┃
┃・お姉ちゃんが一緒だったから┃
┃正直コンビニバイトは気を抜い┃
┃てた。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・まだ10歳だからもちろん働┃
┃いたことなかったし。ただレジ┃
┃してただ商品並べてればいいと┃
┃思ってた。 ┃
┃・全然イメージと違う。コンビ┃
┃ニバイトをなめてた。覚えなく┃
┃ちゃならないことがたくさんあ┃
┃る。 ┃
┃・コンビニ店員のイメージ変わ┃
┃った。 ┃
┃・知識が自然と構築されていく┃
┃私だけど、経験がものを言う現┃
┃場だからね。 ┃
┃・その分、午前中にやった教授┃
┃のアシスタントは気が楽だった┃
┃。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・特殊体質であることが私の仕┃
┃事のようなものだもんね。居れ┃
┃ば役に立つみたいなね。 ┃
┃・雑用係系だけど教授は雑に用┃
┃を頼まないで丁寧に接してくれ┃
┃ていた。 ┃
┃・ありがとう教授。 ┃
┃・私は短時間のバイトを沢山入┃
┃れるやり方の方がやっていけそ┃
┃うかも。 ┃
┃・ずっと同じ時間で短時間なら┃
┃同じ顔で接することが出来るし┃
┃。 ┃
┃・私は恵まれてるよね。だって┃
┃優しくて信頼できる仕事仲間が┃
┃二人もいるんだもん。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・知ってる人って頼れる。私の┃
┃秘密を知っている人としか続け┃
┃て働ける気がしない。 ┃
┃・お姉ちゃんもそうだけど教授┃
┃もなんか落ち着く。 ┃
┃・コンビニと教授のお手伝いの┃
┃お仕事これから頑張っていくぞ┃
┃。一生懸命、頑張っていくぞ。┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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