三冊目
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┃◎漫画のような恋 ┃
┃ 09/09(日曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・今日もリクさんと会うことに┃
┃なってる。今日も会いたいみた┃
┃いに言われたから。 ┃
┃・昨日のデートはマンガ喫茶だ┃
┃った。詳しくいうとマンガのあ┃
┃る喫茶店。 ┃
┃・凄かった。かなり私の好みの┃
┃お店だった。もっとはやく知っ┃
┃ておきたかったな。 ┃
┃・24時間営業で内装も外観も┃
┃昔ながらのオシャレな喫茶店っ┃
┃て感じ。 ┃
┃・マンガメインではなくて軽食┃
┃とかスイーツメインの店。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・マンガとスイーツ好きの私に┃
┃は堪らない店。 ┃
┃・好きなマンガとか好きなジャ┃
┃ンルのマンガが揃っていてテン┃
┃ション上がったよね。 ┃
┃・ショートケーキが最高におい┃
┃しかった。あの絶妙な甘さの生┃
┃クリームに、主張しすぎない優┃
┃しい酸味の苺。最高。 ┃
┃・もちろんリクさんも最高。最┃
┃高にいい人。出会い系アプリで┃
┃写真一枚しか見たことなかった┃
┃。でもイメージ通りの紳士って┃
┃感じ。 ┃
┃・声は低めで落ち着いてる。前┃
┃髪は真っ直ぐ下ろしてる。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・眼鏡で真面目な雰囲気を常に┃
┃振り撒いてる。 ┃
┃・私にはもったいないくらい。┃
┃上手くいきすぎて怖いくらい。┃
┃・オタク系特有の早口でねっと┃
┃りとした喋り方ではなかった。┃
┃メールだけのときより印象はさ┃
┃らに良くなった。 ┃
┃・すごい楽しかった。今日はど┃
┃こに連れてってくれるのかな。┃
┃・昨日は二時間くらい一緒にい┃
┃たかな。 ┃
┃・老化の関係上、二時間以上は┃
┃一緒にいられないから。 ┃
┃・もっと一緒にいたかったんだ┃
┃けどな。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・二時間なら3、4歳くらい年┃
┃取ったくらいだけど。リクさん┃
┃気付いてないよね。リクさんっ┃
┃て色々気付いてくれる人だから┃
┃さ。 ┃
┃・今日はこんな感じかな。今日┃
┃の日記はリクさんのことしか書┃
┃いてないや。 ┃
┃・だって人生初デートだもん。┃
┃このくらい舞い上がってもいい┃
┃よね。 ┃
┃・胸が大きすぎると本当に疲れ┃
┃る。肩が凝ってもうヤバい。 ┃
┃・今日もリクさんとデートだ。┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
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┃◎大人になれる ┃
┃ 09/10(月曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・昨日のリクさんとのデートは┃
┃公園だった。朝の公園を散歩し┃
┃たりした。 ┃
┃・すごくキュンキュンってなっ┃
┃た。まだ私10歳だから恋なん┃
┃てしたことなかったし。 ┃
┃・同級生とかクラスメイトとか┃
┃を男として見るなんて無かった┃
┃から。私って年上好きなのかな┃
┃。 ┃
┃・実年齢でいうと10歳以上も┃
┃上の人を好きになってる訳だよ┃
┃。まあ私の方が年上になる時間┃
┃の方がかなり長いんだけどね。┃
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┃ 【2】 ┃
┃・これが初恋か。これが大人へ┃
┃の階段か。 ┃
┃・ベンチでフルーツのサンドイ┃
┃ッチを食べた。早朝からやって┃
┃る有名なパン屋さんで買ってき┃
┃てくれたみたい。 ┃
┃・美味しかったし、なんか前の┃
┃デートとは少しだけ違う感じで┃
┃良かった。 ┃
┃・リクさんはお気に入りの漫画┃
┃持参で来てくれた。アクション┃
┃系の漫画は私も好きだったから┃
┃凄く楽しかった。 ┃
┃・いろいろリクさんと話をした┃
┃。リクさんの家は厳格な家庭み┃
┃たい。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・こんな朝の二時間しか会えな┃
┃いようなオンナ駄目だよね。 ┃
┃・中途半端だと迷惑かけるかも┃
┃しれないな。このままでいいの┃
┃かな。 ┃
┃・私が普通の20代の女性だっ┃
┃たら結婚も考える。でも私こん┃
┃なんだから。 ┃
┃・秘密を知ったら確実に別れる┃
┃ことになるよね。 ┃
┃・このまま土日の二時間だけ会┃
┃う日々をずっと続けたいよ。ワ┃
┃ガママかな。 ┃
┃・ママと普通に話したい。外の┃
┃スーパーマーケットとかならマ┃
┃マと普通に会話も出来るかも。┃
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┃ 【4】 ┃
┃・私がおばさんになっていると┃
┃きにスーパーで話したいな。特┃
┃売の話とかで盛り上がったりし┃
┃たいな。 ┃
┃・そういえば最近ママが料理教┃
┃室に行き始めたみたい。私を心┃
┃配することから少し離れたみた┃
┃いで良かった。 ┃
┃・ママの料理は前から美味しい┃
┃けど、さらに美味しくなるんだ┃
┃ろうな。 ┃
┃・私も同じ料理教室に行って普┃
┃通に仲良くなりたいな。 ┃
┃・同じ料理教室に行ったとして┃
┃も、ありふれた名字だから大丈┃
┃夫かもね。 ┃
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┃ 【5】 ┃
┃・頑なに名字だけで突き通せば┃
┃本名でもバレないよね。 ┃
┃・今日の予定は決まってないけ┃
┃ど、とりあえず家でボーッとし┃
┃てようかな。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃◎お姉ちゃんと分析 ┃
┃ 09/11(火曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・お姉ちゃんが通う大学の教授┃
┃は老いについての研究をしてい┃
┃る人らしい。その大学教授に話┃
┃を聞けば何か変わるかもしれな┃
┃い。 ┃
┃・老いについての研究をしてる┃
┃みたいだけど、私みたいな例は┃
┃今までにないみたい。それとな┃
┃くお姉ちゃんがその教授に聞い┃
┃てくれた。 ┃
┃・教授には私の症状のことはま┃
┃だ言ってないみたい。噂になっ┃
┃ても困るから慎重にならないと┃
┃ね。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・今のところ私が老いたり若返┃
┃ったりすることはお姉ちゃんし┃
┃か知らない。 ┃
┃・お姉ちゃんの分析だと、こう┃
┃。午前0時の10歳から30分┃
┃ごとに1歳、年をとり続ける。┃
┃・そして次の午前0時に年齢は┃
┃リセットされて57歳から10┃
┃歳に戻る。それを繰り返す。 ┃
┃・お姉ちゃんの分析だから合っ┃
┃ているかは分からない。 ┃
┃でもお姉ちゃんは頭がすごくい┃
┃いからね。 ┃
┃・治る薬みたいなの検索してみ┃
┃たけどなかった。当たり前だよ┃
┃ね。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・教授も前例はないって言って┃
┃たみたいだし。似たような症状┃
┃の記述さえもなかったし。 ┃
┃・こんな症状本当に私だけなの┃
┃かな?本当に前例ないのかな?┃
┃なんでその一人目が私なのかな┃
┃? ┃
┃・きっといつかは治るって信じ┃
┃て願ってはいるけど、病院行っ┃
┃ても治るとは思えない。 ┃
┃・貴重といえば貴重な経験だね┃
┃。10歳には出来ない経験とい┃
┃うか誰にも出来ない経験させて┃
┃もらってるよね。 ┃
┃・この症状をもっと生かしてい┃
┃った方がいいよね。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・特殊能力だと思ったらなんか┃
┃元気と勇気がさらに湧いてきた┃
┃。今日も頑張ろう。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
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┃ ┃
┃ ┃
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┃◎親しい人たち ┃
┃ 09/12(水曜)┃
┃ 【1】 ┃
┃・友達が毎日、手紙付きのお菓┃
┃子を持ってきてくれる。本当に┃
┃優しいな。 ┃
┃・友達には本当のことを言いた┃
┃い。本当のことを言っても普通┃
┃に喋り合えないのは分かってる┃
┃けど。 ┃
┃・打ち明けても今までのような┃
┃関係に戻れないのは分かってる┃
┃。でもすごく苦しい。 ┃
┃・体調が悪くて学校を休んでい┃
┃ると思われているみたい。その┃
┃心配が逆にツラい。私は元気だ┃
┃よ。 ┃
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┃ 【2】 ┃
┃・好きな人ほど本当のこと言え┃
┃なかったりするんだよね。友達┃
┃とかリクさんとかパパとかママ┃
┃とか。 ┃
┃・でも好きなお姉ちゃんには打┃
┃ち明けられた。一番身近な存在┃
┃だからかな。 ┃
┃・お姉ちゃんがいなかったら今┃
┃でもパニックに陥っていたかも┃
┃。お姉ちゃん大好き。お姉ちゃ┃
┃んありがとう。 ┃
┃・リクさんとは順調。順調にい┃
┃きすぎて私が普通の女性だった┃
┃らなって思ってる。 ┃
┃・老けてしまうことを恨む日々┃
┃が続く。 ┃
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┃ 【3】 ┃
┃・リクさんからおすすめのアニ┃
┃メが今日から放送されるってい┃
┃うメールがきた。 ┃
┃・絶対見る、アニメとマンガが┃
┃好きなリクさんが言うんだから┃
┃間違いない。 ┃
┃・老けちゃって一日二時間しか┃
┃リクさんと一緒にいられないと┃
┃か無理。それがなければ夜も会┃
┃うことが出来るのに。 ┃
┃・ヒーローが地球に三分間しか┃
┃いられないのとは訳が違う。 ┃
┃・次にリクさんと会えるのは土┃
┃曜だ。待ち遠しすぎる。 ┃
┃・あと3日くらいある。リクさ┃
┃んには感謝しかない。 ┃
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┃ 【4】 ┃
┃・土日の朝に時間を作ってくれ┃
┃てありがとう。 ┃
┃・私はどちらかというと派手で┃
┃華やかなタイプの服装がしたい┃
┃。でもお姉ちゃんは派手な服が┃
┃少ないんだよな。 ┃
┃・借りている立場で文句なんか┃
┃言っちゃダメなのは分かってる┃
┃。でも派手な服が着たい。 ┃
┃・新しい服を買いたいけどお金┃
┃ないし。派手な服が似合うのは┃
┃20代とか30代とかになる午┃
┃前中だけだし。 ┃
┃・我慢するしかないのかな。ネ┃
┃ットで見ていたら欲しい服がた┃
┃くさんあった。 ┃
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┃ 【5】 ┃
┃・あー、デート用の服が欲しい┃
┃!古着屋に行ってみようかな。┃
┃・よしっ、古着屋で一通り品定┃
┃めしよっと。 ┃
┃ 【終】 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
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