表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

二冊目

┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃◎慣れるということ     ┃

┃     09/05(水曜)┃

┃     【1】      ┃

┃・昨日は外に出ないでゴロゴロ┃

┃してた。家の中でボーッとして┃

┃いるのもたまにならいいかもし┃

┃れない。          ┃

┃・普段は出来ないことしようと┃

┃思ったけど思い付かない。テレ┃

┃ビ付けてもニュースばかりだし┃

┃。家にこれといって遊べるもの┃

┃がないし。         ┃

┃・午前0時には10歳に戻るか┃

┃らママの前に現れてみた。  ┃

┃・ママの前に行ったらすぐに抱┃

┃き締められた。柔らかくて気持┃

┃ちがよかった。       ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【2】      ┃

┃・悩み事何でも聞くって言われ┃

┃た。こんな変な悩み話せないよ┃

┃。抱き締めてくれて嬉しかった┃

┃よママ。          ┃

┃・久しぶりに見たママの顔は綺┃

┃麗だったな。私の顔を見て安心┃

┃して涙流してた。      ┃

┃・でももう普通に逢うことは難┃

┃しいかもしれない。     ┃

┃・本当はずっと側にいたいんだ┃

┃よ。本当はずっと笑顔で話して┃

┃いたいんだよママ。     ┃

┃・昨日は友達が訪ねてきた。学┃

┃校に毎日行っていた私が少し休┃

┃んだだけでこんな心配してくる┃

┃んだ。           ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【3】      ┃

┃・さすが私の友達。でも逢うこ┃

┃となんて出来なかった。   ┃

┃・もちろんヤバいくらいに逢い┃

┃たかった。あって笑いたかった┃

┃。でも無理矢理追い返してしま┃

┃った。悪いことした。    ┃

┃・無理矢理部屋に入ってこられ┃

┃てもそこにいるのはママより年┃

┃取ったおばさんだから。無理矢┃

┃理入って来られるコッチ側より┃

┃も無理矢理入ってくるソッチ側┃

┃の方が驚くと思うから。   ┃

┃・これから登校の時間だけど、┃

┃朝も友達くるかも。     ┃

┃・すごくすごく優しい友達だか┃

┃らね。           ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【4】      ┃

┃・夜におばさんになっていくこ┃

┃とを一生やり続ける気持ちで動┃

┃いてたけど、治るかもしれない┃

┃んだよね。         ┃

┃・こういう生活も慣れてきてそ┃

┃れなりに楽しい。でもやっぱり┃

┃今までの生活に戻りたい。絶対┃

┃に元に戻ってみせる。    ┃

┃・お姉ちゃんが、30分に1歳┃

┃ずつ歳をとっているのかもだっ┃

┃て。お姉ちゃんは頭がいいから┃

┃たぶん合ってるな。     ┃

┃・これを頭に入れておけば色々┃

┃なことが出来そうな気がする。┃

┃行動のヒントになるような気が┃

┃する。           ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【5】      ┃

┃・私がおばさんの時にママやパ┃

┃パと会ってしまった場合の対処┃

┃法を考えてみた。      ┃

┃・お姉ちゃんが通う大学の関係┃

┃者として家に来てる設定にする┃

┃とか。お姉ちゃんが居酒屋で出┃

┃会った居酒屋仲間として家に出┃

┃入りしている設定にするとか。┃

┃考えたけど無理がある。   ┃

┃・頭の回転が速くないとほぼ別┃

┃人の年増はこなせないってこと┃

┃か。もっと細かい設定を考えな┃

┃くては。          ┃

┃     【終】      ┃

┃              ┃

┃              ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛




┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃◎広がる可能性       ┃

┃     09/06(木曜)┃

┃     【1】      ┃

┃・いつでも部屋の窓から外に抜┃

┃け出せることが分かった。これ┃

┃でママやパパに姿を見られる恐┃

┃れもなく外に出られる。   ┃

┃・これでママやパパにおばさん┃

┃姿を見られる確率が減った。体┃

┃力を使わなくても簡単に降りら┃

┃れて簡単に登れるからいい。 ┃

┃・道に面してないから安全に二┃

┃階から外に降りることが出来る┃

┃。             ┃

┃・これでおばさん生活での可能┃

┃性がぐーんとかなり広がったよ┃

┃ね。            ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛

    

┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【2】      ┃

┃・ママやパパは常識のある人だ┃

┃から勝手に部屋には入ってこな┃

┃い。それにもしも入ってきたと┃

┃しても布団を膨らませとけば大┃

┃丈夫だと思う。       ┃

┃・だから長い間、部屋を空っぽ┃

┃にしても大丈夫だろうな。おば┃

┃さん姿を見られないことが一番┃

┃大事だ。          ┃

┃・ランドセルとか机がある子供┃

┃部屋におばさん姿の私って合わ┃

┃ない。我が子の部屋に忍び込ん┃

┃だ母みたいな感じだ。    ┃

┃・合わないけど、今までこの部┃

┃屋でずっと生活してきた訳だか┃

┃ら落ち着きはする。     ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【3】      ┃

┃・児童相談所の人とかに相談し┃

┃てなければいいな。ママは心配┃

┃性だから相談してることは十分┃

┃考えられるもんね。     ┃

┃・私は児童ではなく中年だけど┃

┃。             ┃

┃・ベッドの大きさはなんとかな┃

┃ってるかな。        ┃

┃・出会い系アプリでいい人発見┃

┃した。真面目そうだしカッコい┃

┃いし。           ┃

┃・その人と仲良くなりたいな。┃

┃でもそのアプリに載せた写真は┃

┃朝の若い私なんだよな。   ┃

┃・朝しか会えないんだよな。夜┃

┃になるとおばさんだし。   ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【4】      ┃

┃・それに深夜になると小学生だ┃

┃し。            ┃

┃・若い女性好きの若いイケメン┃

┃を狙うより、おばさん好きの若┃

┃いイケメンを狙う方がいいのか┃

┃な。            ┃

┃・出会い系で見つけた青年と仲┃

┃良くなりたい。でも電話は出来┃

┃ないし、朝しか会えないし。 ┃

┃・会っても性格が大人になりき┃

┃れるか心配だし。      ┃

┃・見た目だけじゃなくて、知識┃

┃や性格なども自然と年相応に変┃

┃わっていくみたいだからな。 ┃

┃・きっと大丈夫。きっと大人だ┃

┃と思ってくれる。      ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【5】      ┃

┃・今日は本格的に街をウロウロ┃

┃してみようっと。小学生がいけ┃

┃ない場所とか。大人っぽい雰囲┃

┃気の場所とか。       ┃

┃     【終】      ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┃              ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛




┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃◎大人の階段        ┃

┃     09/07(金曜)┃

┃     【1】      ┃

┃・出会い系アプリで知り合った┃

┃気になる青年とずっとメールで┃

┃やり取りしてた。ずっとずっと┃

┃。             ┃

┃・好きな漫画も一緒。甘いもの┃

┃が好きなところとかも一緒。 ┃

┃・一緒のところがいっぱいあっ┃

┃て気があった。       ┃

┃・昨日は本格的に一人で街をウ┃

┃ロウロした。気になる青年とメ┃

┃ールしながら。       ┃

┃・大人の雰囲気漂うお洒落なカ┃

┃フェに行った。もちろんたった┃

┃一人で。          ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【2】      ┃

┃・お姉ちゃんに借りた大人の女┃

┃性みたいな服装でまったりした┃

┃。             ┃

┃・行き交う男性にジロジロ見ら┃

┃れた。その時はアラサーくらい┃

┃だったからね。カフェとベスト┃

┃マッチだったみたい。    ┃

┃・デパートの高級な洋服とかも┃

┃見た。高くて私のお小遣いでは┃

┃買えないくらいだったけど。 ┃

┃・買えたとしても元の小学生に┃

┃戻ったら次に着られるのは数年┃

┃後だもんな。        ┃

┃・スカウトみたいな人に声かけ┃

┃られた。男性関係の仕事とかエ┃

┃ッチな仕事は興味ないし。  ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【3】      ┃

┃・もちろん逃げた。大人で歩く┃

┃街って少し怖い。      ┃

┃・子供っぽい仕草とか。街に溶┃

┃け込めていないような反応とか┃

┃。新鮮さに驚く反応とか。まだ┃

┃大人になりきれない気がする。┃

┃・窓から脱出してるから窓閉め┃

┃られたらそこで試合終了。でも┃

┃そんなことはたぶんずっと起こ┃

┃らないよね。        ┃

┃・それにお姉ちゃんにメールす┃

┃ればなんとかなるしね。   ┃

┃・夕方にスーパーマーケット行┃

┃ったらママがいたんだけど。 ┃

┃・普通に近づけた。お菓子しか┃

┃興味ないけど。       ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【4】      ┃

┃・私のこと主婦だと思ったりし┃

┃たかなママ。        ┃

┃・ママとスーパーなんていつ振┃

┃りだろう。前に行ったのは結構┃

┃前だったな。        ┃

┃・慣れているはずなのにスーパ┃

┃ーにいるママはなんか新鮮だっ┃

┃た。            ┃

┃・アラサーのときはいい感じだ┃

┃ったかもしれないけど、夕方の┃

┃おばさんの時は服装が地味じゃ┃

┃ないと似合わないなって思った┃

┃。もうピンクは着れないな。 ┃

┃・そういえば一度もナンパされ┃

┃なかったな。        ┃

┃     【終】      ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛




┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃◎愛のためなら       ┃

┃     09/08(土曜)┃

┃     【1】      ┃

┃・昨日は普通に散歩したり、気┃

┃の向くままに行動した。特にこ┃

┃れといって特別なことをするこ┃

┃ともなかった。       ┃

┃・でもとんでもないことは聞い┃

┃てしまった。それは私のこと。┃

┃・近所の人が話してた。私のこ┃

┃とで悩むママのことを。アラサ┃

┃ーくらいになった私が歩く目の┃

┃前で話してた。       ┃

┃・近所の人まで噂が届くってな┃

┃んか怖い。主婦とかオバサマと┃

┃かって噂好きだから仕方ないよ┃

┃な。            ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【2】      ┃

┃・ママは相当心配してくれてい┃

┃るらしい。ママが可哀想で心配┃

┃。             ┃

┃・いろんな人に相談してるのか┃

┃な。ママには本当のこと言った┃

┃方がいいかもって少し思ってき┃

┃た。            ┃

┃・ママが前みたく部屋の前をウ┃

┃ロウロすることは少なくなった┃

┃。自分の力だけじゃ私が出て来┃

┃ないって分かったんだろうな。┃

┃・早朝から色々とデートの準備┃

┃中。            ┃

┃・朝デートなら若い私が行ける┃

┃からね。写真と同じ私が行ける┃

┃からね。          ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【3】      ┃

┃・これから急遽、青年と会う。┃

┃出会い系アプリで知り合った青┃

┃年と。           ┃

┃・リクさんという会社員の方で┃

┃私の実年齢よりも遥かに上の年┃

┃齢。でも会うときは私の方が年┃

┃上だからリク君って呼んだ方が┃

┃いいかな。         ┃

┃・マンガやスイーツのことでか┃

┃なり気が合って会おうってなっ┃

┃た。マンガ関連のところとかス┃

┃イーツ関連のところに連れてっ┃

┃てくれるって。       ┃

┃・朝でも結構開いてる店あるか┃

┃ら困ることはないかな。どうい┃

┃うとこかな。        ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━━━━━━━━━━━━━┓

┃     【4】      ┃

┃・会社員で土日休みだから、今┃

┃日くらいしか会えないんだって┃

┃。朝に二時間程度しか会えない┃

┃って私から伝えたけど怪しまれ┃

┃なかったかな。       ┃

┃・小学校の友達が今日も来てく┃

┃れた。嬉しくて涙が出た。本当┃

┃に優しい。         ┃

┃・申し訳ない気持ちも溢れた。┃

┃・改めて私の周りにはいい人ば┃

┃かりだなって思った。これから┃

┃会うリクさんもみんなと同じく┃

┃らいいい人だもんね。きっと。┃

┃・今から支度して街へ出掛ける┃

┃わ。デートに出掛けるわ。  ┃

┃     【終】      ┃

┗━━━━━━━━━━━━━━┛

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ