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時空魔竜騎アースガルンプロット.  作者: 一ノ元健茶樓
アースの章
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 ギルバート達が居る世界。

 その森の中に辿り着いたロッシーとヒック。

 時空フィールドを出し、2人を守るペンダントに残されたサトゥルーナの思念体は、ロッシーが寝た後、外へと出る。

 しかし突然、ヒックの中からロランが出て来た事に、驚いてしまう。


「あ、あなたは…?!」


「こんにちは。サトゥルーナさん。僕はロランです」


「あなたが、ロランなの?」


 聡明そうな青年。ロラン。

 サトゥルーナの記憶は、新しいものとなってしまっている。

 その姿に、驚き以外の感情は出てこなかった。


「はい!あの人…えっと、ヒックさんが、緊急の時はこうしてヒックの役にって、あれ?さっきまで寝てたから、少し記憶が…」


 少し困惑気味のロランを見て、サトゥルーナは微笑む。


「なら安心かしら…私は力を温存する為に、またペンダントへ戻るわね。時空フィールドは、出したままにしておくわ。ヒックと、ロッシーをよろしくお願いする…わ…ね…」


 そう言って、サトゥルーナは消え、少し眠りにつく。

 すると1人の仮面少女が、いとも簡単に、けれど時空フィールドを傷付けず、ロランの近くまで来る。


「え!な、何なの君は?!」


 ロランは驚き、後ずさりする。


「…私が…ロッシー姉様を保護しますので…安心を…」


「だ、だから、君は何なの?」


「…私は…ニア…ロッシー姉様の…傍に居る者…」


 そう言いながら、ロッシーの顔を撫で、安全を確認するとニアは、どこかへ行ってしまう。


 ロランは、訳がわからなかった。


 そして、すぐにロッシーが目を覚ます。


 その後。

 ズルワーン達との戦闘中に、チカラを使い過ぎたロッシーを、仮面の少女が、回収し地球へと持ち帰る。


 そして仮面を外すニア。

 何故か記憶が無いロッシー。

 2人は、ともしび荘で暮らす事となる。


 サトゥルーナは、目覚めていた。ヒックを助けに出るべきか迷うが、ロランの助けがあり、まだ回復と共に待つことにしていた。しかしロランが、フォルとユニリンクし、魔竜騎になると、何故か意識を失いペンダントの中で眠る事になるサトゥルーナ。


 ペンダントの中で気がつくと、ヒックが、ズルワーンに魂を抜かれそうになっていた。


 サトゥルーナは、慌てて外へと出る。

 ズルワーンの腕を握り、ヒックを守った。


「出て来てなんかいないわ。ちょっと考えれば分かるでしょうに。貴方なら」


(だって、このペンダントは…あなたが運んで来たんですもの…)


 そして突然、空に戦艦ロズウェルβが出現する。

 サトゥルーナは、空を飛んでいる見知らぬ2人を見る。


「あんた達は何なの?!」


 怖い顔で、質問をされ、怯えるギルバートとサラン。


「ぼ、僕達は…この世界の、者です…。僕は、ズルワーンという人に騙されて…」


 サトゥルーナは、その言葉だけで仲間に出来ると思い、すぐに2人に近づく。


「着いてきて!早く!」


 そう言って、3人でヒックの元へと行く。

 そして、ギルバートにヒックを抱えて、着いて来る様に言うと、ロズウェルβの艦橋前へと飛ぶ。


 ギルバートは、ヒックを何故かお姫様抱っこする。

 そして、お姫様抱っこされたヒックは、


「イ、イヤン…」


 と言いながら、何故か頬を染めるのだった。


 サトゥルーナは、簡単に今の事態を説明する。

 ギルバート達は、自分たちに何が起きているのかを、少しだけ把握する。

 そしてギルバートは、サランを見つめる。


 サトゥルーナは、ロズウェルを見て震えていた。


(あんな巨大な物、どこから来たと言うの?この前の世界には、こんなのを作れる程の科学力があるとは思えない。時空の流れを、逆流して来たわけじゃないでしょうね?!そんな事を可能にされちゃ、アイツの好き勝手にされるわ…)


 そして艦橋の中に、グレイが出て来る。

 しかし、その姿は以前よりも成長していた。ロズウェルβの中には、何かフィールドの様なものが張られており、サトゥルーナは感覚に頼れ無かった。


 グレイに似ているだけの青年だとしても、その存在を確認する必要が、必ずあった。しかし残りのチカラ。そしてアレが、グレイだった場合を考え。突入をギルバートに頼むサトゥルーナ。


 そしてサトゥルーナの予感は、的中だった。


(やっぱり、グレイなんじゃないっ!何故?!この短期間でこんなにも成長しているのよ?!)


 なりふり構わずサトゥルーナは、残りの全てを使い果たしてでも、グレイをこの世界から遠ざけ、時空の奥の奥へと押し込めようと決意する。

 出来れば、そこで封印してしまおうと。


 その時だった。


 サトゥルーナの横を、森から出て来たズルワーン達が横切る。


「アナタが頼りだわ…」


 その言葉は、ズルワーンの胸へと届いていた。サトゥルーナの決死の想いは、魂の王ズルワーンの奥深くで眠る。

 2つの魂を少しだけ、動かそうとしていたのだ。


 しかし、まだ目覚める事は出来なかった。


 サトゥルーナは、グレイを時空の奥へ、奥へと追いやって行く。

 それは、この9つの世界とは違う、どこかだった。


 何も無い、時空の中を、割って、割って割って割って。

 時空の奥の奥へと、戻って来れない様な場所へ、サトゥルーナはグレイを連れて行くのだった。


(も、もう…ダメ、だわ…。ごめん…ね。ヒック…みん…な…)


 その時サトゥルーナの目の前に、ミアが現れる。


  《さ、行きましょう…》


  (ミ、ミア…)


 サトゥルーナの目からは、涙が零れた。

 涙と共に、サトゥルーナも光の雫となって、消えてしまう。


 そして、その場にはグレイだけが、取り残されるのだった。


 そして、この時。

 惑星グランと地球の狭間で、封印されていた、もう1人のサトゥルーナの時空フィールドが、突然に割れるのだった。


(…サトゥルー…ナ…ミ…ア…)


 そしてサトゥルーナは、涙を流し、地球へと向かうのだった。

そして一周して惑星グランに帰ろうとするが、その時に金色に光る魂と出会う。


 魔竜騎ズルワーン達は、惑星グランへと到着する。しかし追って来ない事に、不信感を覚えるも、連邦へと潜り込み。あの巨大な戦艦が、何なのかを調べる事にした。


(…こ、これは…。時空の流れを逆走などと…それに、コイツは、間違い無く、グレイだ…)


 ズルワーンは、フォルをこの世界の科学力を使い、強化する事にする。


 ズルワーンは、連邦へ、あのロズウェルが必ず戻って来る事。

 グレイを、この世界の害である存在だ。

 と言うことを伝えると、1度グレイによって痛手を負っている連邦は、ズルワーンに全面協力するようになる。


「私が必ず、フォル、そしてこの魔竜騎ズルワーンと共に、この連邦をお守り致しますよ…フフッ」


 フォルは、人体改造を受ける。

 そして魔導スクエアを開発し、それとフォルをリンクさせる。


「さぁ、フォル。行こうか…」


「はい。ズルワーン様…」


 この時よりフォルの瞳は、左右違う色となる。


 魔導スクエアの試運転として、連邦の軍設備を破壊するズルワーン。


 そしてズルワーンは、ロズウェルの研究結果を元に、時空の流れへ逆に侵入し、この世界に現れないヒック達を、奇襲しようと考える。


 しかし。

 迷子のロズウェルをすぐに発見する事になる。


(っな?!時空間で停滞していたのか?だが何故、グランへと入って来ないのだ?そうか、戻れば連邦の奴らに狙われるから…。連邦を破壊したのは、失敗だったかもしれないな…)


「どうしますか?ズルワーン様?」


 フォルが、ズルワーンへと尋ねる。


「フォル。魔導スクエアを、ロズウェルβへと向かわせろ。無茶はするなよ…」


「分かりました。ズルワーン様…。行きます!魔導スクエア、起動。バトルスクエアへ移行します!」


 しかしズルワーン達は、敗北してしまう。

 そしてズルワーンは、見知らぬ部屋で。



 目を覚ます。






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